Vol.566 メカクォーツクロノという新ジャンル! | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

最近(5年ほど前あたり?)よくみられるようになったムーブメント(時計の機械)になりますが、正式名称をメカニカルムーブメントクォーツといいます。

 

自動巻きの時計の秒針のようななめらかな動きができるクォーツ時計になります。

掛け時計や置時計ではたまに見たことがあり、その存在は知っていましたが、腕時計にもあるんです。

 

 

普通のクォーツは一秒のタイミングで信号を出し、時計の針を動かすというものですが、メカクォーツは一秒間に何回もの信号を発し、針がじわりと動く(スイープ針動という)ように操作されたムーブメントという僕にも理解できるような案外単純なメカニズムです。

その動きはまさに手巻きや自動巻き時計とそん色ない動きでした。

 

電気信号を常時送っているので、電池の減りは避けられないでしょうが、そんなメカクォーツの良さを活かした時計が最近よく見かけられます。

 

 

 

 

・ムーブメントが安価

 

大量生産が可能で、複雑な部品を持たないクォーツのメリットを十分に持ったムーブメントなので、手巻き/自動巻きと同じ動きをする時計なのに安い時計だと3万円からで見つけることができます。

 

 

・自動巻き時計と違い、薄い時計の製造ができる

 

自動巻き時計にはローターがついており、その遠心力が時計のエネルギー源となる大事なパーツゆえに、効率を考えると薄い時計が造りにくくなるのが通説です。

より軽く、より薄くを追求する時計に向いていると思います。

 

 

 

その2つのメリットを活かした時計が、1965~70年代でヒットした2カウンタークロノデザインになります。

 

 

 

当時は36~37mm径の手巻きの時計が多く、小さくて薄い時計ばかりでした。

中でも手巻きデイトナは、ヴィンテージ時計人気の火付け役的存在で、オマージュ時計が色んなメーカーから販売されております。

アンティーク時計を趣味にしている僕も、このデザインと大きさはドストライクです(*^^*

 

しかし僕はクォーツにはときめかないという過去があり、ヴァーグウォッチのクッサンと言うアンティーク時計を模したクォーツを購入しましたが、やはり時計の針の動きと手巻き特有のチクタクのリズム音がしないことに冷めてしまい、このクッサンを身に着けることが減り、引き出しの肥やしになっています。

 

 

さて、このメカクォーツのムーブメントですが、セイコーが製造しており、オマージュ時計はそのムーブメントを使用したモデルが大半です。VKシリーズ(カレンダーの有無やセンターセコンドorスモールセコンドで番号が異なる)はセイコーで製造されておりますが、主に外販(出荷)のムーブメントです。

こんな面白いムーブメントがあるのにどうしてセイコーウォッチとしてメカクォーツクロノの時計をラインナップしないのか不思議です。

セイコーの企画力があれば、若い人もそうでない人も興味を持つような時計が造れそうな気がするのですが。