Vol.348 売る側のモラル | アスティアのひとりごと

アスティアのひとりごと

ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

昔、偽物を堂々と販売する時計店がありました。

そこは人気のロレックス時計に宝石メーカーのロゴを追加し、Wネームの限定品と銘打って高値販売をしていたという過去がありました。

 

 

 

 


中央下部分の3段の文字表記の一番上の段に確かに「 TIFFANY & CO 」の文字が確認できます。しかしミルガウスがWネームを出していたというのは聞いたことがなく…。

 

 

 

以前、時計仲間の会合に参加した折、

 

”事前に連絡をくれれば2週間で手配できます”

 

といってティファニーモデルを用意できる怪しい店があったけどね…。と教えてくれました。

 

それがこのナイスタイムというお店です。摘発されたのかどうかまではわかりませんが、今は亡きお店です。

 

悪質なのは、保証書の偽造にまで手を染めていたことです。


当時紙のギャランティーだったので、並行品などは店名の部分が白紙状態のものもあったそうなのです。そういうものを利用して店名部分をティファニースタンプを押印し、リダン文字盤をオリジナルと称します。

 

保証書付き。

本物。

と堂々と販売していたんですって。

 

 

 

今から20年くらい前(2000年前後)は、まだブログや書き込みなどのコミュニケーションツールも多くなかったためなのか、Wネームモデルなどの情報が少なく、情報をより詳しく持っている立場のお店、いわばプロたる人がだましていたのです。

 

画像掲載の時計の説明にも、文字盤はオリジナルと悪びれることもなく紹介されているし。偽物製造は常態化していたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

『客をだます』

 

 

それは近年でも起こっていることで、トヨタ販売店の車検不正は記憶に新しいものです。

”スタッフもいないしめんどくさいから書類通すだけで済ます”ことが常態化されていたようなのです。全国規模で、いくつものトヨタディーラーから同じことをしていたということが発覚しました。その中には高級車レクサス販売店もあります

 

 

悪質な詐欺行為でありながら、数十日間の営業停止で済んでいるそうです。鳥取トヨペット 米子店(不正台数519):交付停止50日など…

トヨタという巨大企業が車の整備ができなくなるので、購入者への混乱を避けることを懸念してというのはわかりますが、国に守られている業界だから罰も手ぬるいものだと感じます。

 

さらにはスポンサーとしてメディアにも睨みが利く巨大企業なので、頑丈な蓋をお持ちです。世間にこの事態が大きく広がることはありませんでした。

 

 

なにも検査しないで済ませる車検で構わないのであれば、

車検制度は不要!!と声高々に我々は発信してもよかったんじゃないのかと思います。

また同じことをするでしょう。今度はより性能のいい蓋を用いてバレないように、従業員に口封じ手当を盛って…とか。

 

 

高級な商品だからサービスも万全

日本人だから安心

日本製だから安全

 

 

これももう昔ばなしなのかもしれません。

そんな昔ばなしを愚直に守る企業もいるので、せめてそういうモノづくりの理念を毒するような世界であってほしくないと願います。そして買い手個人個人も、ネームバリューだけで選ばないなど自助努力が求められる時代だと思います。