”眼鏡と腕時計は男が身に着けることを許されたアクセサリー”
おばさんママがいるクラブでグラスを傾けながら、そう言った初老の男性が居たが…面白い表現だったのでそのまま数十年経っても、一言一句間違うことなく覚えております。
時計好きの方々は、いくつもの時計をお持ちだと思いますが、その中にはクロノグラフの時計を一本は持っているまたは持っていた人はという人はどのくらいおられますかね?
クロノグラフを購入するとき…
機械の良さで選びましたか?
頻繁に時間を計測する必要があって選びましたか?
僕は若い頃に手に取ったので、上記のような動機ではなく、グレードが高そうだからとか、格好いいから選んだという単純なものでした。
そのため、ストップウォッチの機能などを使うことがなく4年後のオーバーホールを迎えるというローテーションです。
数年前に沢山の時計を購入した経緯があり、購入時期が同じものの時計の定期メンテナンスが一気に来るため、オーバーホールがややおろそかになりつつあります。今のところオーバーホールの時にストップウォッチの稼働の確認はしてもらえますのでトラブルになったことはありませんが、今後4年以上メンテナンスをしない個体が増えるとなると自己管理もしっかりしておく必要があるなと感じるのでした…。
たまには使っておかなければ油が固着したり、クロノタイムの場合だとスクリュー式のプッシャーボタンが回らなくなったり押せなくなったりするかもしれません。
最悪ボタンの軸が折れて外れてしまう事も…。そうなると高い出費ですからたまに緩めたり、押したりして防衛策を取っております。
保有のクロノタイムのうち2本はネット間売買からの購入です。
ひとつ大ハズレを引いてしまいました(><
割と使い込んでいながら、ノーメンテが一番怖い。
実際、1年程前にOH済(書類はない)とうたっているクロノタイムを時計仲介のホームページで購入したところ…。
(工房でOHしているのであればこんな状態はありえない)
プッシャーボタンが硬くてご機嫌斜めだけど日差の誤差は30~40秒程とまあまあでした。
しかしベルトだるんだるんだし、傷だらけだし、ベルトを外したら付着物が多いし、パワーリザーブが24時間持たないし、いつもひやひやして指が痛くなりつつも何とかまわしてプッシャーボタンが押せるように調整する…と散々です。これ、オーバーホールしてないだろう…というポンコツ個体です(ーー
「〇ケマー」ってところですけど真贋鑑定のみしているようです。よって出品者がどれだけ偽りを書こうがノータッチ!
この不具合に気付いたのが購入後14日以上経ってからの事だったので、クーリングオフ期間を超えていると思いますし、仕方がないのですが、嘘はいかん!
お店以外で購入するなら
1、メンテ履歴をしっかりと把握または、書類を保管している所有者
2、時計の知識が豊富な所有者
3、全く逆で、時計の知識がなくて店舗購入後ノーメンテだけど殆どその時計を使わないでいた所有者(ただし付属品は全てある、が限定)
だと安心できます。
もう一つの個体は大当たりで、上記「3」の所有者だったのでかなり綺麗で、ベルトの伸びもありません。個人売買は良し悪しですね。
他にも偽物をつかまされたこともありましたし、高い買い物なのでよほどのいい条件のものが出てこない限り博打はしたくないです…。