Vol.75 TUDORクロノタイムのラグ穴に迫る | アスティアのひとりごと

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以前のクロノタイムの記事

 

Vol.72 TUDORクロノタイムヒストリー792**シリーズ(7)

 

の続編的なものになります。

 

792**P併売以降の792**(Pなし)のラグ内側に空いている穴の数は1つか、2つか?

手元にあるH3で始まるシリアルの5連ブレスクロノタイムをモデルに研究を進めてみました。

ちなみに、末尾にPが付くモデルはラグの表面がポリッシュ仕上げで、Pが付かないモデルはサテン仕上げとなっております。Pが付くモデルからはレザーベルト付きの時計も生産されるようになったため、792**Pはすべてラグ穴2つであると思われます。

 

 

 

 

早く結論を出したかったので行きつけの時計工房の大将のところへ向かいました。時計を一つオーバーホール持ち込みのついでに研究題目を伝えて、ラグの穴を見るべくベルト外しをしていただきました。

 

答えは2つでした。

 

(この個体はレザーベルトとそれ用のラグへの変更が可能です)

 

 

ロレックスの受付の方からのお電話のステンベルトモデルは穴1つというのは誤りだったという事はわかりました。正しくはレザーベルトモデル併売前のステンレスモデルは穴1つという事になります。

 

 

 

 

レザーベルト仕様の792**Pの個体確認ができるシリアル番号はB9*****番でした。

B番が999999でカウントストップし、そのあとに続くイニシャルがHで、H000001番からスタートします。

 

今持っているクロノタイムたちのシリアル番号から判断すると、ケースサイドのラグ穴が2つの個体はBシリアル、Hシリアル両方あります。

穴が1つだった3連ステンレスベルト個体はH1*****番だったので、どうやらラグ穴が1つのものもシリアルBとHどちらにも存在するようです。

 

どう区分されているのだろう??(@@;

 

レザーベルトモデルの登場に伴い、それ以降の792**シリーズ(末尾のPの有無は関係なく)のケースサイドのラグ穴は2つに変わった

 

という結論は出せました。

 

時計工房の大将も、ラグの穴の数が違うという事については、この世界で何十年と時計を取り扱ってきても知らなかったそうで、終始「そうなんだー」と感嘆しているようでした。

 

総評すると、「ふーん。それで?」といわれるような内容でした(ーー;

表などを作ってみてもやっぱり「ふーん。それで?」の感想しか出ないような…ものとなりました(失敗)

 

なお、792**と792**Pの併売が始まってからのクロノタイムの流通個数は、Pが付くモデルが圧倒的に多いです。現在の中古販売価格にはその希少価値に対する価格差はないです。こだわるのであれば、ラグ部分がサテンになっている792**をお勧めします。