エクスプローラー1 ref.214270 は2010年に39mmの大型化をはたして、エクスプローラーは114270から214270へ進化しました。
2010年～2015年までの個体を「前期」と呼びます。
当時は3・6・9の数字部分に蛍光塗料がのっていないものだったので「ブラックアウト」と愛称がついていました。
昔のエクスプローラー１（14270）にはブラックアウトとよばれる個体がごく一部製造され、その個体はレアモデルとして現在コレクターの間では人気になっている時計になっているそうです。
色んな記事を読んでいくと、前期モデルは114270の時計で使われていた針を引き続き使用していたため39mmの時計にはやや短く、デザインがイケてないということで人気ではなかったと書かれるものが多かったです。
現行品の214270は「後期」と呼ばれています。
2016年のバーゼルフェアで新型エクスプローラーワンがでました。
この時には不評（らしい）だった針の長さが変更になり、3・6・9の数字部分にクロマライト塗料をのせており、114270以来の光るエクスプローラー１が復活しました。並べてみると確かに新型の方が綺麗に見えますね。（針の長さもまぁ並べてみれば位の差でしかないけど…）
僕が感じている214270の世の中の人気は
新型（後期） ＞ 旧型（前期） です
僕は214270を2本持っており、どちらも前期型です。自分用と息子が成人したら渡す用です（あと15年先です。どんだけ先の話だか…）
(前期型の光り方はこんな感じです。数字も光ったほうが綺麗だよ)
本当は後期がほしかったのですが、買ったタイミングが前期のものしかなかったということと、デイトナマラソンをしていた期間は後期をちらほら見かけていたのですが、その時はもう残金の工面ができなかったという90年台（携帯電話がなかった時）の月9ドラマの恋人たちのようなすれ違いがあり、購入できていません（：＿：
これもどこかの時計屋のブログ記事ですが、ブラックアウトは6年だけの製造期間であり、針の短さという欠点が残った不人気モデルなので将来人気がでてくるみたいなことを書かれています。
あれ、僕の中では「嘘じゃないかな？」と思うのです。
（ここからは僕の考察ですので真実はわかりません）
（その１）
リーマンショックで物が売れなかった時代に販売されていた前期と、ロレックスバブル到来で定価以上の市場価格が形成されている後期では比べようがありません。そんな時代背景を無視して比べて前期を不人気と位置づけし、今は売っていないモデルなのでお店側が煽って高値を付けている風にしか見えません。ブラックアウトモデルも今販売中であれば売れていたでしょう…。たしかに販売本数は前期型が少ないだろうとおもわれるので市場の数でいえば希少なのかもしれませんが、エクワンはビギナーからマスターまで支持されるポピュラーな時計なので5～6年もの間を考えるならば特別少ないということはない気がします。
（その２）
エクスプローラーは僕の知識では過去2モデルは10年刻みでモデルチェンジしています。
1991年 ～ 2001年 14270
2001年 ～ 2010年 114270
2010年 ～ 2016年 214270（前期）
2016年 ～ 現 在 214270（後期）
この流れから行くと2020か2021年あたりでモデルチェンジになるのではないでしょうか。結局10年スパンで考えてみると前期型はその半分となるので、後期型も同じように製造から5～6年ということが判断できますので、製造期間が短いという触れ書きはどちらにも当てはまってくると思われます。よって前期型の特別感はないと考えていいのではないでしょうか。
僕の予想としては
後期型 ＞ 前期型 は揺るがない気がします。
定価も後期型の方が高い分、中古市場でもその差はでると思われます。
時計中古店と買取店は、ときに人気時計の情報をくれる”味方”ですが、自分たちの都合のいい情報に組み替える”敵”でもあるので鵜呑みにはしない方がいいかなと考えます。
いろいろ考察をしてみましたが、僕的には（気にもならないけど）針の長さがバランスがいいとされる現行の蛍光付のタイプがお勧めです。やっぱり３，６，９は光っている方がエクワンらしくてかっこいいです。
わずかな差でしかない気もしますが、希少性、意外性あたりのチョイスであればブラックアウトの前期でもいいかもしれません。しかし、前期の中古が60万円台後半～70万前後って…50万円以下でみていたむかしから考えると高いなぁって思います（－－；
もし、新型が出るのであれば、多分、サイズダウンはないと思うので
『40mm以下のスポーツモデル』を現状維持して存続してくれるといいなぁ…なんて思います。