日本人は
貯蓄好きと言われます
お金は銀行に預けておいて
増やすもの
という意識が
根強いと言われています
まぁ、
新NISAなど投資環境が
整ってきたので
特に若い人の意識は
かなり変わってきたのでしょうけどね
銀行にお金を預けておけば
安心・・・
っていうのが
長期の資産づくりにおいては
決定的に間違いであることに
気づける
新潟貯蓄銀行の
100年定期の話があります
新潟貯蓄銀行
現在は「第四銀行」といいますが
1915年(大正4年)
大正天皇即位の記念定期預金として
「超長期」の100年定期預金を募集
募集条件として
満期は2015年
利率は年利6%の複利
でした
年利6%の複利って
結構すごいですよね
2015年に満期を迎えたこの定期預金
預けた金額の
339倍以上になっているはず
年6%の複利で
100年運用ですからね
でも実際は
受け取れる金額は
非常に少額でした
詐欺だったわけじゃ
ありません
貨幣価値の下落によって
そうなってしまったんですね
当時の1円は
どのくらいの価値だったか
MUFGのHP内にある
とある記事のよると
大正時代の1円は
現代の4000円程度に相当するとのこと
先ほどの
100年定期で1円を運用したら
339円以上になっていて
現代価値に換算すると
135万円以上になっている!
・・・
わけは
ありません
この100年定期で
満期時に受け取れるお金は
339円
これ
現代の貨幣価値だと
パンとコーヒー買って
終わり
くらいのものですね
現代の貨幣価値は
インフレの進行で目減りし
約3900分の1に
なってしまっているんですね
当時
6年複利で
すごくいい商品だったはずなのに
インフレに負けてしまった
ということです
これ
法定通貨を
銀行に預けておくだけ
というのは
長期の価値の保存手段として
向いていないということが
わかります
名目上の(見た目の)金額は
増えていても
実際の価値は下がっている
これ、
今の円安からも
感じること
法定通貨は
円だけではなく
ドルやユーロも
スイスフランだって
長期的にみて
価値が下がっていく
宿命を背負っているのです
それなら
こういう考え方もできそうです
貯金など現金の残高そのものに
それほど囚われる必要はない
もちろん
生活に支障をきたさない範囲で
ですが
お金をつかって
旅行して
楽しさや感動を味わったり
美味しいものを
食べて満足や充足を感じたり
そういうことに
使ってしまった方がいい
お金を使うことに
抵抗感があったり
過度に
老後を心配している人は
少し
こういう視点も
もってみていいのではないか
と思いますが
どう思いますか?
だってね
行きたいところに行ける
やりたいことができる
食べたいものを食べられる
そんな健康的な
心身を保てる時期って
実は
そう長くないですから