リーフィーズ2024年スタート、ロイヤル・オートモービルクラブにて
いよいよザ・リーフィーズティーコンテスト2024年がスタートしました。
場所は最初の3日間がロイヤル・オートモービルクラブ、残りの2日がフォートナム&メイソンです。
ロイヤル・オートモービルクラブはロンドンのパル・マルと呼ばれるジェントルマンズクラブが多いエリアにあり、王立自動車クラブ?とでも訳したら良いのでしょうか。
入って最初に目にするのがホールに展示された車で、毎週展示が変わるそうです。
どうやって運びいれるのだろうか・・・・。
イギリスはまだ密かに階級社会だなと思う部分が多いですが、他の国と違うのはお金さえ払えば入れるものではないところでしょうか。ジェントルマンズクラブも会員になるのに色々制限があり、紹介者が必要なだけではない場合も多いです。
外交官だけとか政党というのはまだわかりやすいですが、パブリック・スクールの卒業生のみが会員になれるクラブもあり、イートン、ハロウ、ウィンチェスター、ラグビー校などいくつかの学校の卒業生が入れるらしいですね。
長男の卒業式で初めて知りました(笑)
中にはなぜかPost Officeまでありました。前に見たところでは、なんだかバーバー(床屋さん)みたいなのがあったりしましたが、ここはライブラリが素敵でした。
一応ドレスコードがあり、トレーナーシューズ(スニーカー)とジーンズは不可、という連絡が審査員全員にメールされてきています。前日になって「あ、お茶淹れ係に伝えてない!」と慌てて連絡しましたが、なにかある時以外は割とゆるい気がしました。
廊下にはこんなものまで。これも毎週取り替えるのでしょうか??
来週にならないとわかりませんが、来週はもう来ないので不明のままです。
ジェントルマンズクラブもそうですが、ローズ・クリケットグラウンドのMCC(メリルボーン・クリケット・クラブ)も、紹介がないと入れないだけではなく、子どもが生まれるとすぐに名前をレジスターしないと大人になってから入れないから、興味があるか?と、長男のクリスが生まれたときにメンバーだった義父に聞かれて頭が???となったのを思い出しました。赤ちゃんなのに?クリケット好きになるかどうかもわからないのに??
しかし、車とか、クリケットとか、本当に男性目線のところばかりですよね、どうせなら女性専用のアフタヌーンティークラブとか作ってほしいわ。で、毎週ホールに色々なティーポットを並べて、ドローイングルームで飲めるお茶のメニューも毎週変えてほしい。ライブラリーにはお茶関連の本をずらりと並べて!
と、変な妄想は置いておいて、これは朝到着後にスタッフの方にお願いして運んでいただいたティーセットです。
ちなみに紅茶はトワイニングスのイングリッシュ・ブレックファストのティーバッグでした。
この後インド紅茶からはじまり、午前だけで30種類くらいの紅茶飲むのに、スタート前にそれでも紅茶を飲む・・・・でも仕事前には紅茶飲まないと!
今日は私、唯一お休みの日だったのですが、イギリス人のティーテイスターがひとり不調で欠席したので私がピンチヒッターで出てきました。このカテゴリはインド人のリプトンのティーテイスターさんがチーフなので気が楽です。3人で審査するのですが、なにかあったら最後の決定権はチーフにあるので、自分が担当のカテゴリは結構緊張するのです。
昨年は約320点のエントリーがありましたが、今年は370点を超え、更に多くの応募がありました。
今日はインドの他にメイン産地以外の紅茶新興国みたいなところの紅茶も多数テイストしましたが、これだけお茶が多様になってくると、自分がこれまで様々な産地に行っておいて本当に良かったと思います。品種のこと、製法のことだけでなく、世界の各地でお茶作りのトレンドってあると思うので。
はあ〜、疲れた・・・・・と思って家に戻ってまたお茶淹れて飲んでほっとしています。
私にとっての本番はまだまだこれから!今日だけでもとっても美味しいお茶が沢山ありましたので、楽しみです。