カドガンホテル 色々な意味で特別なアフタヌーンティーの内容は
ロンドンから戻って早速レッスンやら色々で、ブログの間が空いてしまいましたが、今回のロンドンでは個人的にとても楽しみにしていたアフタヌーンティーをご紹介します。
カドガンホテルはこじんまりとしてとても居心地が良いホテルですが、もうずいぶん前にたった一度行ったきりでした。
今回ここに行くことになったのは偶然ですが、仲良くしているお友達がここが気になっていると教えてくれて、見てみたら・・・・
なんと、ここは私が昔ユニバーシティー・オブ・ウェスト・ロンドンのパティスリーコースで賞をいただいた際にスポンサーとなってくださった「ル・マノワール・オ・キャトル・セゾン」のパティスリーシェフであるベノワ・ブリンさんが監修しているアフタヌーンティーだったのです。
若くてかっこ良かったベノワさん、お写真を拝見すると今も渋くてかっこいいお姿でしたが、普段からこのホテルにいらっしゃるわけではないのでお目にかかることはできませんでした。まあ、数日研修させてもらっただけの私のことなんて覚えているわけないんですけど。
マノワールでのミリタリーのようなプロフェッショナルなキッチンを見たので、これはもう期待が高まります。
しかも、お部屋がすごく可愛い。昔はもう少し暗い感じだった気がするのですが、明るくて春らしくて、サービススタッフの方に聞いたら四季でデコレーションは変えているそうですが、中央にあるのはどうやらチェリー、桜らしいです。
そして枝にティーカップ&ソーサーが乗っていました!
久しぶりに集まる3人なのでここはシャンパンならぬイングリッシュ・スパークリングワインで乾杯。
最近のイギリスワインやスパークリングの美味しいことと言ったら・・・・・。
そして運ばれてきたセイボリーはまずこちら。サンドイッチはエッグマヨネーズの上にグリーンアスパラが乗っていますが、単なるそれだけではない!パルミジャーノをカリカリにしたものが混ぜ込んであり、更に上からはフレッシュなパルミジャーノをおろしたものが乗っていました。絶妙。
そして和牛の下にはスパイシーなコーンが。
こちらは左から、クロワッサンの上にクリームチーズとスモークトではなくグラブラックスサーモン(熟成している)、うずらの卵、紫玉ねぎのピクルス。
ブリオッシュの上にコーンウォール産の蟹肉、きゅうりのピクルスといくらのせ。
奥はオリーブのタペナードの上にレッド・ペパー(赤パプリカ)のローストとカンタブリア(スペイン)産のアンチョビ。
ここまでで既に食べている方はもうノックアウトされた感じでした。
なぜでしょうか?
それは、とにかく素材がすごいから。
世界で一番美味しいと言われるカンタブリア産アンチョビだそうですが、それにしてもこんなアンチョビ食べたことあっただろうか?というレベルです。レッドペパーの甘みも肉厚な感じもすごいですし。
スコーンも完璧。
おそらくバターミルクを使ったのではないかと思いますが、きめの細かさとしっとり感が本当に美味しいスコーンです。
日本でスコーンブームと言われていますが、ちょっとこのスコーンを食べさせて差し上げたい、本当に!
左はロースト下ピーチとラヴェンダーのペブル(小石)、小石に見立てているのでしょうが、人工的な香りが一切ないのに口いっぱいに桃の香りが広がります。
右はラズベリーローズとライチのルリシューズ(日本でどのように発音するのかわからないのですがReligieuseです)もラズベリーの香味が凝縮されていて甘みと酸味のバランスが完璧でした。
しかもその後、ワゴンでこれらが運ばれて来るのですよ!
ヘーゼルナッツとチョコレート、ベリーとヴァイオレットとピスタチオ、ウルトラレモンケーキ。
もう無理!と思いながら、みんな薄く切っていただきました。
お茶は私は最初に凍頂烏龍茶をいただき、次にダージリン、最後にカドガン・ブレンドにしました。
カドガンブレンドはアッサムとセイロン、中国紅茶のブレンドだったと思いますがバランスが良くて美味しい紅茶でした。