ウェールズの茶園でルーシーと再会 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

ウェールズの茶園でルーシーと再会

前後しますがロンドンでの仕事の前にはウェールズに行ってました。去年と違って南ウェールズ、カーディフから40分くらいのところで茶園を営むルーシーのところを訪ねてきたのです。

大興奮、熱烈大歓迎してくれたのはこの子たち。皆同じ犬種なのですが、毛並みが皆違います。


ここは20年ほどはいちご狩りとかそう言うPYOと呼ばれる果樹園だったのですが、ルーシーがお茶を作ろうと決意、UKティーアカデミーに来てくれたのがご縁の始まりです。まだ対面授業で私が初級を教えていた頃のことです。


その頃からお茶が摘めるようになるまで5年かかったそうですが、今はこのように順調。寒い地域ですので最初は露地でしたが今はサイドが開いているビニールハウスで育てています。


どのハウスにも、真ん中に高い木が植えてあるのはフルーツの木。これはピーチですが、他にアプリコットもあります。違う木があることで虫も来るし、土も変わるからだそう。ルーシーは生態系を自然のままにすることをとても大切にしており、オーガニックなのはもちろんですが、昆虫や植物がなくならないよう配慮しているんです。


こちらはナーサリーと呼ばれる苗たち。茶園ではよく見かけるものですが.....


違いは種から育てていること。多くは挿木で増やすのですが、ここでは実生が中心です。実から出る茶樹はより丈夫で長生きですが、一本一本が違うのでお茶作りをするには手間がかかります。芽の伸び方などもまちまちですから。


でも、そうやって事前に育つ中で、強いものだけが生き残ってウェールズの気候と土に合ったものになるはず。ゆっくりと時間をかけているんですね。

一番年上のスクービーくんはここにクッションがあるのでのんびりお昼寝してます。


工場はこちら。


緑茶、紅茶合わせて10種類石上をテイスティングささてもらいました。お天気が良くて、外でお茶を飲むのは気持ちいい!

緑茶は釜炒りと蒸し製どちらもあり、繊細でありながらしっかりと重さもある美味しいお茶です。

紅茶に関しては、私は前から彼女の紅茶が好きなのですが、収穫の日ごとにブレンドしないで詰めているのでその日によって香味が違います。できたばかりの紅茶を買わせてもらってきました。


スクーピーも一緒に記念写真!

環境に配慮した農業だけでなく、将来はお茶作りをセラピーとして体験してもらうことも考えているというお話しも聞きました。

お茶に真摯に取り組んでいる方たち、それを応援する人たちと一緒にいると、とても良い気を受け取る気がします。色々な国に行って自分の目でお茶作りを見ることは、私にとって単なる観光とは違って必ず何かを学んで考えさせられる旅なんですね。