イギリスらしいスコーンレシピ5種類のスコーン講座 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

イギリスらしいスコーンレシピ5種類のスコーン講座

掛川、ベトナムと続いていたので書く時間がありませんでしたが、久しぶりにスコーンの講座を行いました。3日間、おかげさまで満席で、遠くは沖縄や静岡から、既にお店をお持ちの方も何人かおいででしたし、完全にものにするために連続で受講してくださる方もいらっしゃいました!
今、日本はスコーンブームで、日本らしい面白いアレンジもあって楽しいですね。
ただ、20年以上イギリスで過ごすとやはりイギリス式のスコーンのおいしさは忘れがたく、日本とは粉も他材料もずいぶんと違うので、日本で手に入る材料でイギリスのスコーンの味を再現するのにずいぶん試作をしました。


セイボリーのスコーン代表、チーズスコーンは、チェダーチーズを使います。日本で売っているチェダーは赤い色のものが多く最初は戸惑いましたが、色の違いくらいは仕方ないですね。ただ、シンプルなだけに、チェダーが美味しければ絶対に美味しさは変わります。



私はこちら、楽天市場で買えるホブゴブリンというメーカーさんから取り寄せました。イギリスでもスーパーで一般的に買えるもので馴染みがあり安心でしたので。

庭でちょうど柔らかい新芽を出していたローズマリーと


チーズ料理には欠かせないコールマンのマスタードパウダーも入れます。


ハーブは他に、庭のセージも加えて刻みます。


もちろん基本のスコーンも大切です。今回は、タカナシからバターミルクを注文して、普通のスコーンとバターミルクスコーンで比べていただきました。

バターミルクで作るスコーンはさらに一層ふんわりとして美味しいんですよ。


バリエーションとして、アールグレイのスコーンも作りました。茶葉は2回に分けて別の方法で加え、フルーツピールなども加えます。日本でもネットで簡単に見つかるレシピではありますが、これもまたどんな質のアールグレイをどう加えるかで雲泥の差が出ます。


そしてチョコレートとヘーゼルナッツのスコーン。今回は単なるレシピの違いだけではなく、プレゼンテーションのバリエーションも見ていただきたかったので、こちらは上にアイシングとナッツを乗せています。


私は親戚から習ったイギリス家庭のスコーンはもちろんですが、ロンドンの大学でパティスリーシェフの資格を取った時に、幸運にも賞をいただいたので、星つきホテルでの研修などもさせていただきました。

スコーンはシンプルなだけに、有名ホテルのシェフたちも様々な工夫をしていたのが印象的でした。

シンプルなものほど、実際に見てコツを覚えないとダメだと痛感したのがスコーンです。


レッスン後には美味しい紅茶を沢山淹れて、焼きたてのスコーン5種とともに召し上がっていただき、食べきれない分や多く作りすぎた分はお持ち帰りいただきました。もちろんクロテッドクリームもたっぷりお好きなだけ!


人気のクラスなので、また季節によって違うレシピをご紹介したいと思っていますが、6月からはイギリスで過ごす時期が長くなるので秋かな.....暑い夏にはオープン使いたくないですものね!