イギリスのお茶資格 UK Tea Academy英語版の講座 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

イギリスのお茶資格 UK Tea Academy英語版の講座

日本で私が主宰しているティーアカデミージャパンは、イギリスのお茶に関する資格機関であるUK Tea Academyの日本語版です。

 

昨夜はそのオンライン講座でした。
コロナでロックダウンが敷かれたイギリスでは対面講座を続けることができなかったため、今は不定期な単発を除いて講座がほとんどオンラインで行われています。
今は1年のうち8ヶ月くらい日本にいる私にとって、これはありがたく、今も欠かさず英語版の講座も担当しています。
昨日のティーソムリエ資格のオンライン授業にはイギリスからだけでなく、ハンガリー、クウェートなど世界の色々な国から10名が参加されました。
 
対面だった頃は、ロンドンの大学の一室を借りたり色々な会場を使いましたが、実に様々な国の様々な職種の方が来てくれてとても刺激的でした。
インドやネパール、中国や台湾の茶園のオーナーさんや工場のマネジャーさん。
ロンドンだけでなくフランスはじめヨーロッパの国々のホテルのビバレッジマネジャーさん、アフタヌーンティーラウンジのマネジャーさん。世界的に有名で日本でも大人気の紅茶メーカーさんの社員さんなどが熱心に質問され、楽しそうに学ばれるお手伝いをするのは私にも色々と勉強になります。
フォートナム&メイソンのロンドンの本店では、紅茶売り場やティールームなどお茶関連の担当の人は全員が、社員教育の一環としてティーアカデミーの資格を取りに来ます。
 
お茶を扱う職種の方にとって、バイアスの少ない正しい知識を持つことはとても大切ですから、講座内容は常にアップデートされます。立ち上げ当初はコースダイレクターであるジェーン・ペティグリューさんと私、そしてもうひとりの講師3人で教えていたのが、今では中国茶、台湾茶の専門家やテトレー社などで長くテイスターをした人など教える人数も増え、ブレンドやお茶製造の専門家も一部講座を担当するなど層が厚くなりました。
 
まだ30代でイギリスに渡り、紅茶を勉強するところがなくてイギリスのティーカウンシルに相談に行った時、自分の経歴など色々と話をしていたら
「教育機関ってないから、紅茶会社にはいるしかない。少し経験を積んだらロンドンの大学のホスピタリティ部門で教える人が欲しいんだけど」
と言われ、英語で教えるなんてとんでもない!とすごくびっくりしたのを思い出しました。
やってみればできるもんですねー、ただ単に自分がよく知っていることだから、ですけど。
「あれ」とか「これ」とか、日本語ですらなかなか固有名詞が出てこなくなったりする年齢ですが(笑)、お茶に関することは今のところ淀みなく出てきますから、好きなことってすごいというか、自分の偏り具合がすごいなあ、と今も感心します!