好きなことでリフレッシュ | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

好きなことでリフレッシュ

同じことを感じる方は多いと思いますが、好きなことを仕事にしていると、いつの間にか仕事と生活の境目が曖昧になってくる気がします。

私にとって、紅茶を淹れるということは人生の基本なので(笑)、これはもう息を吸うようにやりますが、もう少し注意が必要な人をおもてなしするとか、お料理やお菓子を作るとかいうことはなんとなく仕事のようになっていることがあります。

雑誌やオンラインで、あ、これ作ってみたいな、と思いながら、レッスン用にお料理しているだけで時間切れになってしまって日々のお料理は時間までに作る!というのに焦ったり。

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年末年始、少しだけ時間ができたので、作ってみたかったものをお料理しました。

こちらは普段からレッスン用にもよく作るベークウェルタルトですが、基本のレシピではショートクラストペストリーの上にはラズベリーやいちごのジャムを乗せます。私はせっかく作ったミンスミートの残りがあったのでそれを焼き込んでみました。

ボクシングデーに久しぶりにお友達が遊びに来てくれたので、彼女になにか少しクリスマスらしいものを、と思ったのですが、レッスンのための試作ではなく、単なる自分の作りたいものを作る、というのが久しぶりで新鮮でした。

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大好きな中東料理もなかなか作れないので、メインはポークですのでオーセンティックではないですが、家にあるものと中東のスパイスを沢山使って夕食を作ったりもしました。

カリフラワーが好きなので、イギリスでよく食べられるカリフラワーチーズなども作りますが、この写真のレシピは私の中ではベストのお料理。様々なスパイスをバターと混ぜて、下茹でしたカリフラワーに塗りつけ、オーブンで焼きます。

タヒナソースを作って上からかけ、ざくろとローズペタルを少しかけます。

バターナッツスクウォッシュもあったので、これも中東スパイスでローストしました。

どちらも私が好きなロンドンの中東料理のお店のレシピです。

 

https://www.berberandq.com/

 

ロンドンの友人宅に泊まらせてもらった時に、そのうちのご主人がお料理が趣味でしたので沢山美味しいお料理をいただきました。

お礼に1日私が食事を作ったのですが、計画的にメニューを考えて、時間に余裕を持ってキッチンに立ち、音楽をかけながら料理に集中していたら、

「お料理好きなんだね、見ててわかるよ」

と言われて、ああ、そうだ、私はこれが好きでやっていたのに、いつの間にか「大変!」「間に合わない!」とか、何かに追われるようになってしまっていたかな、と思いました。

 

好きなことを仕事にできるのは本当にラッキーですが、気をつけないとその楽しさをいつの間にか仕事にすりかえてしまう可能性もありますね。しかも仕事がまた楽しかったりもするので、趣味としてのお料理や、中東料理のように紅茶に関係ないものに注ぐ時間の余裕がなくなったりします。今年はもう少し余裕を持って幅広く楽しみたいと思った年末年始でした。