八芳園で新緑のアフタヌーンティー、日本茶で英国式アフタヌーンティーを。 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

八芳園で新緑のアフタヌーンティー、日本茶で英国式アフタヌーンティーを。

この新緑の季節に日本に来るのは久しぶりです。
今年はお茶の摘採が遅れただけでなく、色々なお花が咲くのも遅いみたいですね。

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そんな中、新緑を堪能していただけるような素敵なアフタヌーンティーを、企画させていただきました。
場所は白金台の八芳園。
私が生まれたところの近くなのですが、すっかり様変わりしていてもうほとんどわかりません....。
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会場となったサクレから見える八芳園の庭にはこんなに緑が溢れています。
普段はアフタヌーンティーを提供していない八芳園さんが、この日のために用意してくださるアフタヌーンティーですから、お申し込みも沢山いただき、午前、午後ともに35名を超える満席となりました。
今回キャンセル待ちとなってしまった皆さま、申し訳ありませんでした.....。

{3467385F-9C18-43ED-98F7-6CAF4A88704B}事前にしっかりとお打ち合わせ下さったので、テーブルも素敵にセットしてあります。
藤の季節にふさわしい、ライラック色をアクセントに、並べ方などは今日はイギリス式にしていただきました。
お花は可憐なものを3つに分けることにし、これ以外にもミニバラを、それぞれお席番号でくじ引きにして、当たった方にお土産にお持ち帰りいただきました。
今回、日本茶と紅茶、それぞれの魅力を知っていただき、日本とイギリスの良さをお茶を通じて繋げたいということを考えたとき、どうしたら私の伝えたいことがうまく伝わるかしら?とずいぶん考えました。
和の素材としてあずきや抹茶を使ったお菓子のアフタヌーンティーなら他にも沢山あります。
ですので今回、アフタヌーンティーは完全なイギリス式にしました。
代わりに日本茶を4種類、全く違った楽しみ方で提供し、それが洋のお菓子にもどれだけ合うかを体験していただこうと考えたのです。

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皆さん、本当に華やかで.....。
お着物の方も何人かおいででした。
私も珍しく10センチのヒールで(笑)
新緑を意識して、薄いグリーンの服にしました。
これはイギリスのメーカーのもので、色に一目惚れして目的も決めず買ったものですが、今回にはちょうど良い色かな、と。
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まずはじめに一保堂さんの抹茶「曙の白」をウェルカムドリンクとしてサービス。
あえてこのようにデミタスカップで出していただきました。
形式に囚われず、美味しくいただくのもいいなあと、お打ち合わせを兼ねて一保堂さんに伺った際にデミタスカップでお抹茶をいただいた時に思ったので。添えてあるのは京都の鍵善さんのおちょまです。ちょうど良い組み合わせで最初の一杯にはびったりでした。
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アフタヌーンティーは三段スタンドで出て来ました。
スコーンは途中でタイミングを見て温かいものをと、これはロンドンのホテルの方式でお願いしました。
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お茶は日本茶だけで4種類を贅沢に。
これは丸久小山園さんの煎茶を水出しにしたものです。これが甘みがあって本当に美味しい!とご好評でした。
良いお茶は水出しでいただくととても美味しいものです。

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お話は最初は中国から日本へ、そしてイギリスへとお茶がどのように広まったかについて、そしてイギリスのお茶文化と最新のトレンドなど。
皆さん真剣に聞き入って下さったので、話す方も力が入りました。

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今回のお客様は、インフューズの生徒さんやブログの読者の方々など、私からするとお顔馴染みの方たちも沢山いらして下さったのですが、他に都内のホテル数社の方々や京都の関係者もいらしており、また、ロンドンでの生徒さんや帰任された在英日本大使夫人など、ロンドンでお世話になった方々も沢山いらしてくださいました!
懐かしい!そしてとても嬉しかったです.....。
あ、昨日はどうも!と言う現在の生徒さんもいらしたので、お互いに顔を見合わせてなんとなく笑い出してしまったりもしましたが.....。
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今回のアフタヌーンティーは、私が監修させていただき、一部はレシピも提供しました。
エリザベス女王の戴冠のお祝いに出されたコロネーションチキン、スモークトサーモンとフレッシュディル、きゅうりとクリームチーズ、ハムとチーズの4種類を正統派のフィンガーサイズで。

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こちらのスコーンもレシピ提供したもので、日本の粉とイギリスの粉との違いを踏まえて調整していただきましたが、しっとりとして本当に美味しく、
「スコーンって乾燥したものしか食べたことなかったけど、こんなに美味しいのね」
と言う声も聞こえました。
ジャムは私のリクエストでアヲハタのアフタヌーンジャムのストロベリー、クロテッドクリームはタカナシさんのものをお願いしました。
ちなみにこの間のお茶は、今年の宇治の新茶、さらには雁金をお楽しみいただいています。
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こちらも私のレシピ提供のイギリス菓子たち。
左がミニ・ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキで、中には生クリームとアヲハタのアフタヌーンジャムのブルーベリーをはさんでいただきました。
右側にはコーヒーウォルナッツケーキ、これがそれはそれは美味しくて、私もかなり細かくリクエストをしたのですが、もう予想以上に美味しく作られていました!
ローストしたクルミの香ばしさ(それを細かくし過ぎないのもポイント)、コーヒー風味のクリームが薄過ぎないのもポイントです!
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上の段にはシェフのレシピで美味しいペストリーズが並びました。
マカロンはアールグレイのがあり、これも香りが生きていてとても美味しかったんです......。
ええ、私は試食会だけではなくて、終わってからしっかりいただきました!(笑)
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いつもレッスンではエプロンをつけて裏方で大忙しの岡田さん、野田先生にも、今回はゆっくり座って楽しんでもらえて嬉しい。
もう、嬉しいことだらけです。

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今回の集まりでは、参加された方々の華やかな装いがとても素敵でした。
この日のために誂えられたという、藤色のお着物ととても美しい帯には一同感激。
他にも新緑の季節を思わせる鮮やかなライムを思わせる緑のお着物、渋めで品良くまとめられているお着物など.......。
着物って本当に、その季節ならではのものを季節限定でお召しになるんですから贅沢ですよね。
私は手が長過ぎて、着物は祖母のも叔母のも母のも着られない.....悔しくて、何とか着られるのはないかなぁと何枚も試していたら、父が淡々と
「何だか無理して浴衣着た外国人のようだなあ」と。
確かにね、腕がニュッと出てると全くエレガントさに欠けます。
お着物欲しい。作りたい。
でも何となくハードルが高い....特に年齢が上がった今ではそうそう変なものも着られないですしね。

そんな訳で、トークを聞いてくださる間もうんうん、とうなずいて聞き入ってくださり、アフタヌーンティーも美味しい!と言っていたたき、お茶も「もっと日本茶飲まなくては、こんなに美味しいんだから、淹れ方もちゃんとしなくちゃ」という声も聞けて、ああ、良かった!と思う一日でした。
あ、最後にはインフューズのインフューズ・ブレンドをお代わりして召し上がっていただきましたよ!
アフタヌーンティー、やっぱりしめは紅茶が落ち着きます。
八芳園のサービスも素晴らしく、隣に大きなウェイティングルームを用意して下さったり、細かい要望にも適確に対応していただけました。スタッフの方に
「途中でトーク聞いて勉強になりました!」
なんて言っていただけて嬉しい限り。

早速SNSに上げて下さった参加者の方も多く、ありがとうございます!
またこんな感じの特別感のあるイベントを企画しますので、是非いらしてくださいね。