ティーズメイド Teasmade
ティーズメイドって聞いたことありますか?
(写真:富岡秀次さん)
紅茶っていうのは、淹れたてが美味しい、というよりは、淹れたてしか飲むことができません。
置いておいたお茶は味も香りも色も変わってしまいます。
上の写真のように、茶葉がゆっくりとポットの中を舞いながら、開いていく。
その間にお茶の美味しさが抽出されていくわけです。
でも、朝起きて、寝覚めの一杯を飲みたい時、わざわざベッドから出てケトルでお湯を沸かすのは面倒~!と思ったイギリス人が多かったのでしょうか、イギリス人はこんなものを考案したのです。
その名も「Teasmade」。
ティーズメイド、スペルを見てわかるように、お茶を「作る」方のMadeですが、音声的には「Maid(メイド)」に聞こえますから、メイドさんの代わりに朝、お茶を淹れてくれる機械っていう、二重の意味がありそうですね。
これはですねー、ベッドサイドに置くものです。
ライトがついてますので、ベッドサイドランプとして。
目覚まし時計がついているので、アラームクロックとして。
そして、時間をセットしておくと、裏側の容器に入った水が沸騰し、管を通って茶葉が入ったポットに流れこむ仕組みです。
朝、目覚ましの音で目が覚めると、同時にお茶が入っているわけですね!
(写真:富岡秀次さん)
この、アールデコの素敵なティーズメイドは、友達のジェーン・ぺティグリューさんのもの。
毎回いいな~と眺めてます。
こんなに綺麗な形のものは滅多に見かけません。
でも、上の写真みたいな普通のだと、今でも販売されているんですよ。
最初のティーズメイドは1800年代終わりに考案されたらしいですが、電気のが出来たのが1930年代、実際に人気が出たのは1960~70年代です。
そして、最新版がこれ。
先日、新聞で見かけました。
上のバスケットに茶葉を入れ、「グリーンティー」「ブラックティー」「ホワイトティー」などの設定を選びます。
それから強さ(濃さですね)を選ぶと、お湯の温度が自動設定されます。
お湯がその温度に達すると、上のバスケットがゆっくりと降りてきて、正しい長さの時間がくると、またゆっくりと上に上がっていく仕組み。
お値段は約£200。(約3万3千円)
うーん、上のリンクで見られますが、セレブリティーシェフのヘストン・ブルーメンタールが関わっているようで、動画を見ると
「ちょっと欲しい・・・・」
と思ってしまいますが、イギリスの電化製品ってすぐ壊れるの・・・・・。
何もかもが、あっという間に壊れるのは、日本とはまるで別世界のようですよ。
一番いらっとくるのは、冷凍庫の引き出しが壊れることですね。
低温に耐えられないんじゃない?と言いたくなるほど、ちょっと引っかかっただけでばりっと割れてしまいます。
壊れない電化製品というと、我が家では掃除機でしょうか。ミーレですからイギリス製品じゃないですね。
その上、ものすごく重いです。
これは何年も壊れません。
子供たちが小さい時のバギーも壊れませんでしたが、これはちょっとした戦車並に重かったです。
下ふたりは2歳離れていないので、ダブルバギーだから仕方がないとは言え、Harrow-on-the-Hillという住所の通り、丘が多くて坂道ばかりの地域では、泣きました。
お陰で産後はみるみるうちに体重が減りましたが・・・・・。
あ、話がどこかへ行ってしまった。
レッスンで「ティーズメイド」の話が出て、面白い!ということになったのでご紹介しようと思ったのでした。
私も一台買おうかしら。