皆さんこんばんは、浜松の経営計画専門税理士 財務コンサルタント 鈴木です。
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通常、来年の事業計画を立てる場合、「・・・売上を前年度の何%増しよう、・・そのために営業経費も増えるから・・」というような必要な経費項目を全部あげて予算をつくる。
私は今までにこのような予算制度を実施してこなかった。
なぜなら、人を増やそう、・・という経費に関するものは、計画通りにどんどん進んでいくが、肝心の売上が計画通りに増えないことが多いからである。
・・もともと計画した売上を達成するために経費を使っているのだから、売上も経費にともない増えていくべきなのだが、実際はそうならず、費用だけ増えていく。
つまり、使う方の予算だけは厳守され、入っていくる方の売上は期待通りには増えない。それが予算制度の実態ではないだろうか。
それゆえに、私は「予算制度は要らない。要るお金はその都度、稟議を出せ。その都度決済をする」という方法で経営をしてきた。
(稲盛和夫 『経営と会計 実学』より)
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国の予算管理にも参考にしてもらいたい・・・、それはそうと中小企業。
この予算制度のことは中小企業においても同じですね。小さいからといって別物ではありません。ぜひとも肝に銘じておかないといけない、真理ですね。