経費削減病 | 浜松 キャッシュフローコーチ®・税理士 鈴木崇之のブログ 〝すずレポ”

浜松 キャッシュフローコーチ®・税理士 鈴木崇之のブログ 〝すずレポ”

お金から解放されると経営が楽しくなる! ~本業に専念できる!脱・ドンブリ経営の秘訣~ キャッシュフローコーチ®&税理士 鈴木崇之の気ままなブログ。

皆さん、おはようございます、小さな会社を強くする財務コンサルタント 浜松の経営計画専門 税理士 鈴木崇之です。いつもありがとうございます。


━─━─━─━─━─

「経費節約」というのは、多くの会社で繰り返しかかる病気であり、不景気や業績低下時に重症となる。


無為無策の社長の関心は、「経費削減」である。それらの社長は、決算書を見てもチンプンカンプンであり、損益計算書から低業績あるいは赤字を知っても、打つ手が分からない。


そこでのめりこむのが経費節約である。


経費に焦点を合わせて、これを削減しようとしても、よほど放漫な会社を別にすれば、経費を5%削減しようとしたら、ほとんどの会社で日常活動に大きな支障をきたすことはまず間違いない。


「経費削減病」というのは多くの会社で繰り返しかかる病気であり、不景気や業績低下時に重症となる。


しかし経費削減に成功した会社は世の中にないのである。


だから経費削減を試みるなどやめるべきである。


事業の経営というものは、経費をおさえるという消極的な態度ではなく、売上を積極的に上げ、利益を大きくすることこそ肝要である。


経費をおさえることは極めて難しく、利益をあげる可能性は非常に高いからである。


費用は、単に経費という観点から見るのではなくその特性の分析から出発しなければならない。


そのために、費用をその投入対象にしたがって、日常の繰り返し仕事の管理に使われる「管理的費用」、「今日の収益」をあげるために使われる「販売促進費」、


「将来の収益」をあげるために使われる「未来事業費」の3つに分類し、考え方を整理することが大切であり、それぞれの活動に対する基本的な方針を決め、推進することこそ、成果をあげる重要な態度である。


そして中小企業の大部分では、管理的費用は過大であり、販売費と未来事業費はおそろしく少ないのである。このことは、事業の経営は企業の内部を管理することだと思いこんでいる証拠である。


事業の経営は内部を管理することではなくて、市場と顧客に対する活動なのであるという、正しい認識をもってもらいたいのである。


「一倉定の経営心得より」

━─━─━─━─━─

こんな時代の今だから心しておきたい言葉。昔も今も何ら変わりのない原理原則なのですね。


浜松 浜松市 税理士 社員を巻き込む小さな会社を強くする財務・経営計画のことなら