こんにちは。鈴木です。浜松市で税理士をしています。いつもありがとうございます。
さて、先回は決算書は使えない・・。をやりましたが、今回はその関連です。
売上=?×? 決算書では分かりません。
先回、決算書は過去の集計といいました。それが決算書のデメリットでもあります。
そうです問題を解決していくには原因を分析しなければなりません。会社の内部の人間にとってはここが一番大切なのですが、決算書ではここを重要視していないのです。
なぜなら、決算書の役割は結果を見るためのものです。原因には踏み込みません。原因を考える場合人それぞれ判断が異なり、また細かくなりすぎてしまうからなのですね。
決算書の目的のところでやりましたが、決算書は誰のために作成するか?思い出して下さい。
そうです。会社外部の利害関係者です。外部の人にとって一番重要なことは結果ですね。結果をみて投資するか貸し付けをするか等、会社を判断します。判断するのは個々の外部の人の考えです。
また、会社を良くするのは外部の人ではありません。会社外部の人からすれば、会社を良くするのは会社の内部の人でしょ?ということです。
ですから、決算書では売上は売上。それ以上は考慮しません。
売上=?×?
たとえば、小売業の計数で初歩の初歩の、【売上=客単価×客数。】
でも、決算書には全く出ません。
当然、簿記・会計の勉強でも全く出ません。別の世界と思ってください。
ただ、決算書のデメリットを知っておけば、別の対策を考えていけます。決算書はあくまで結果を客観的に判断するための表です。それを理解した上で決算書を見る・読む・活用することが大切なのですね。
~決算書の見方・読み方・活用入門~