通常みている決算書の利益と税金計算の利益は違います。
大企業を例にします。
通常みている決算書では、
売上1000
経費700(うち交際費100)
利益300
税金計算では
売上1000
経費700-100=600
利益400
となります。
税金計算では利益を→所得
←といいます。
税金は、400×税率です。
通常みている決算書は、会計学上の企業会計原則にもとづいて利益を計算します。
税金もその利益をもとに計算されるのですが、利益の概念が少し違うため調整をするのです。
税法の2原則(→基本原則
←)の一つ、租税公平主義というのがあります。
税法は、公平に課税することを目的とするため、
企業会計原則より細かく画一的に税法等で取扱いを決めているのです。
上記の計算は300+100=400という計算の形をとります。
経費のことを法人税では損金といいます。
交際費は経費ですが損金にはならないのです。
利益=所得といいましたが、
厳密には、利益≒所得となります。
交際費ですが、
中小企業では90%は損金になります(400万円以下まで)。
個人事業者では全額が必要経費(法人税でいうところの損金)となります。
〈同じ税金なんだから言葉も同じにしてほしいものです。縦割行政です。〉
税金計算上、勘定科目についてはそれほど神経質になる必要はありません。
ただ、交際費については、何でもかんでも交際費は損になります(個人事業は大丈夫です)。
会議費なら会議費としっかり区分してください。