囲碁の本からです。
将棋の米長さんが書いた、少し古い本です。
以下、引用です。(2章 上達のための第一法則 の中から)
『・・実戦でどう打ってよいかわからなくなったとき、
最も頼りになる指針を紹介しておきましょう。それは、呉清源九段の名言で、
「わからなくなれば手抜きしろ―」
というものです。・・「手抜きは常に3番目以内の着手である―」・・
つまり、手抜きは最善手、次善手、3番目の手のどれかに相当する・・・・
呉九段の名言は、
「部分にこだわっては全局を失う」 とか
「自分の実力では、この局面の最善手はわからない、ということがはっきりつかめているか」
といった、積極的な意味合いの強いものと、私は受け取っています。』
通常、【手抜き】というと、悪いイメージしかありません。
手抜きをせず、考えに考えて闘っている人たちの言葉だからこそ
重みもある言葉ともいえます。
ただ、見方を変えて、
【手抜きをせずに、常に全力】の人がいたら、
それはそれで、結構きついものがあります。
“手抜きは常に3番目以内の着手”
囲碁に限らず、
大局を見るとき、
メリハリをつけるとき、
仕事や生活の場など、
頭の片隅においておきたい名言だと思います。