今日は、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の品川聖(ひじり)さんにお会いしました。
なぜ品川星さんと知り合いになったのか、不思議なものですが、確か10年ぐらい前に「松本バッハの会」で、品川さんのお母様と知り合ったのがご縁だと思います。
かつて松本に存在した「松本バッハの会」というのは、バッハの愛好家が集まり、バッハ研究の磯山雅先生をお招きしていたのですが、磯山先生が亡くなられたのを機会に、解散してしまいました。磯山先生は深志高校のご卒業です。
磯山先生のご著書は何冊か読んだことがあったので、先生とツーショットの写真を撮らせていただいたのも、今や「世界の奇跡」シリーズに連なっております。
品川さんのお母様は、古楽雑誌「アントレ」を編集していらっしゃるので、古楽好きの間では、知らない人はいません。
品川星さんは、桐朋学園大学古楽器科と、ブリュッセル王立音楽院を卒業。ヴィーラント・クイケン氏に師事。
留学中に安曇野でソロ・デビュー以来、全国各地でコンサートを展開しています。
2006年より「J.S.バッハ: ガンバ・ソナタ全曲」コンサートを毎年開催。これまでに4枚のソロCDをリリースされました。
東京古典楽器センター講師。日本ベルギー学会会員。日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会会員。
「ヴィオラ・ダ・ガンバ」とは、ヴァイオリン属とは違う、ガンバ属の楽器で、ヴァイオリンよりも古い楽器だそうです。
中東のラマブがルーツとされ、両足に挟んで演奏するので「脚の楽器」という意味です。
ヨーロッパでは15世紀末ごろから現われ、ルネッサンスやバロック時代に活躍しました。
当時は宮廷で演奏される高貴な楽器とされ、弓は掌を上に向けて持つアンダーハンドで、現在は7本弦の4度調弦です。
ガット弦なので音量がそれほど大きくなく、小さな会場に適していますが、音質は艶やかで美しく響きます。
日本へは、天正遣欧使節団によって伝えられたとされ、
また安土桃山時代に来日したイエズス会宣教師によって伝えられたともされます。
信長や秀吉がガンバの演奏を聴いたことや、天正少年使節がガンバを演奏したことが、1562年から1607年の文献に残されています。
しかし日本は鎖国をしたため、バロック音楽は日本に伝わりませんでした。
そしてそして、なぜこんなにヴィオラ・ダ・ガンバの説明をしているかと言いますと、
なんと9月6日に品川星さんが、ムーサ ピアノスクールへいらして、楽器の説明や少しの演奏をしてくださることになったのです!
またまた奇跡ですよね!
バッハの曲には、「これはヴィオラ・ダ・ガンバに違いない」というフレーズが、よく出て来ますから、そこのところを聴かせていただきたいですね。バロックのアーティキュレーションの作り方なども伺いたいと思います。
9月6日(金)の18:00から、ムーサにて。無料です。
お席に限りがありますから、お早めにお申し込みください!
お待ちしております。