昨日は廻由美子さんとのご縁についてお話ししましたが、今日は小倉喜久子さんについて。
フォルテピアノの小倉喜久子さんと初めてお会いしたのは、2014年、浅草のアサヒビール本社でした。
この金色の不思議なオブジェがある建物ですね。
左がビールのジョッキを模したビルで、右のオブジェが「燃える炎」を表すそうです。
第一回の「松本ピアノフェスティバル」に、アサヒビールから助成金をいただくことが決まり、授賞式に出かけた時のことでした。
終わってからレストランで懇親会があり、若草色のワンピースに身を包んだ素敵な女性と名刺交換をしました。
その時はすぐにわからなかったのですが、後でそのお名前を思い出すと、何とあのフォルテピアノ奏者の小倉喜久子さんでした。
それまでは小倉喜久子さんといえば、音楽情報誌「ぶらあぼ」でお姿を拝見する存在だったので、すぐには結びつかなかったのです。
それがきっかけとなり、松本へお呼びしてコンサートと公開レッスンをお願いする運びとなりました。
東京からフォルテピアノを2台も運んで下さり、たいへん貴重な演奏とレッスンを経験することができました。
その時お世話になったチェンバロ製作者の方にお願いして、松本ピアノフェスティバルにクリスとフォリのピアノフォルテを展示することも実現しました。
ところが驚いたのは、小倉喜久子さんのCDを自宅で発見した時のことでした。
小倉先生とは2014年に初めてお会いしたと思っていたのですが、じつは2005年発売のCDを聴いていたのでした。
こちらがそのCD。
浜松楽器博物館コレクションシリーズ4で、ワルター、ブロードウッド、グラーフ、プレイエル、シュトライヒャーなどを演奏していらっしゃいます。
な〜んだ、はじめてお目にかかったのではなかった。ちゃんと演奏を聴かせていただいていたのでした。
これが不思議なご縁と言えるのかどうかはわかりませんが、つながるところにはちゃんとつながるものだなあという実感です。
いつも好きなものを見つけて楽しんでいると、それがどんどんつながっていくことは間違いありません。
世の中って面白いなあと思います!
小倉喜久子さんのホームページ