よくある質問です。「ムーサとは何ですか?」

ムーサとは、音楽・舞踊・文芸・学術などを司るギリシャ神話の女神の名前です。

ギリシャではMousa、ラテン語はMusa。

ムーサが司る芸術はムーシケーと言われ、英語のミュージックの語源になりました。

美術館、博物館を意味するmuseumも同様です。

ですから、ムーサ ピアノスクールは、音楽の女神に守られた教室というような意味なんです。

 

ムーサは9人とされますが、ムーサたちはパルナッソス山に住んでいました。

ルネッサンス以降、ムーサたちを紀念して「グラドゥス・アド・パルナッスム」(パルナッソスへの階梯)という名前の音楽教本が多く書かれました。

ドビュッシーの「子供の領分」の第一曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」もムーサにちなんだ題名です。

クレメンティにも「グラドゥス・アド・パルナッスム」というエチュードがありますね。

 

ウスタシュ・ル・シュウール (17世紀)

「メルポメネー、エラトー、ポリュヒュムニアー」(9人のうち3人のムーサ)

ルーヴル美術館蔵