今から15年前、ウルススは我が父・ダイヤ国王が統治していた。
誇り高き戦士として多くの国民に慕われていた。
自分の人生を国民の平和と安全を守る為だけに尽くし、愛され、讃えられ続けた最高の国王だった。
総勢3000もの兵を率いて悪を叩き栄光を手にしたのち、戦争の無い平和な国を目指し、動き始めた。
その矢先の事だった。。。
エネミーは何も語る事なく襲ってきたのだ。
「仕方ない、斬るか。」
ダイヤ国王はあっさりと討伐したのだが。。。
城に戻ろうとしたその時!
「シャキーン!」
「ぐわっ!」
「国王様っ!!」
パラライズをかけられ身動きが取れないハズのダイヤ国王の頭に、国民たちの平和な日常が浮かび、正気を取り戻した!
しかし徐々にハートレスの数は増し、城の中まで攻め入って来た。
国王は全軍を招集しこの緊急会議を開き、その後すぐに、兵をを総動員して城の外でハートレスを迎え討つことにとなった。
戦いに先駆け、ダイヤ国王は妻・モンド王妃と息子・アスト王子に国外へ避難するよう伝えた。
「モンド、これから壮絶な戦いが予想される。お前たちはこの国を出て避難する必要がある。この住所には安全な私の執務室がある。アストを連れて急いでここへ行け。」
「あなたは?」
「私はここで戦う。私の優秀な兵士と一緒だ、心配するな。私も後で向かう、急いでくれ。」
「わかったわ。気をつけてね。」
「アスト、今からこのお城を出るわ。今この国は危険なの。安全なところへ行きましょう。」
「何があったの?父上は?」
「父上は勇敢に戦うの。だからここは父上に任せて行きましょう。」
「僕も戦う!」
「これは国王としての命令なの。」
「わかった。。。あとで父上と会えるんだよねぇ?」
「もちろんよ。知っての通りあなたの父上はとっても強い人。必ず私たちを迎えに来るわ。さぁ行きましょう。」
「僕も戦う!」
「私に任せて。アストには指一本触れさせない!!」
こうして王妃と王子は、ウニコルニスへと旅立ったのであった。
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一方、ダイヤ国王率いるダイヤ軍は戦った。国民のため、平和のため必死に戦った。。。
しかし、その後1万ものエネミー、200体以上のレイドボスを引き連れたハートレス軍を全滅させることは出来なかったと聞いている。
そしてそれから12年後、私の母、モンド王妃は病によりこの世を去った。。。
父を愛して愛してやまない母の、突然の死だった。
父の死は未だ確認できてはいないが、私は過去に振り返らず、未来を向いて走り続けた。
自分に名付けられた、未来人(あすと)の如く、未来へ、未来へ。
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その後、成長した私は、おみや・おぷり・アリエールという仲間のおかげで、このウニコルニスに新たに
アスト帝国を築く事ができた。
そして多くの仲間に恵まれ共に腕を磨き続けている。
近い将来訪れる、ハートレスとの戦いに備えて、父の目指した争いのない平和な国のために。