いつもありがとうございます。
 今日は、一昨年の春から始めたVBAのマクロについて、これまでの話と、迷走している話と自分なりに次に繋げようとしている話を。かなりの長文で自分の話をつらつらと書いてありますが、よろしければ最後までお付き合い下さい。


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 猫しっぽ VBAとのこれまで 猫あたま
 仕事に使うマクロをこれまでで4つほど組んできました。大まかな内容は

1、ExcelからWordを操作
2、Excelのユーザーフォーム
3、ExcelからWordの情報を検索・抽出
4、Wordのユーザーフォーム

 どれも目の前の仕事を少しでも効率化したい、効率化した先に生まれる時間で中身の濃い仕事をしたい、願わくば職場の色んな人に使ってもらって笑顔が見たい。そんな気持ちから、本を片手にExcelとWordのVBA(簡易なプログラミング言語)を独学で勉強し始めました。最初は挫折することも多々あり、ヤフー知恵袋を見ても回答者の言っている意味が理解できず何の回答にもなっていない状態でした。周りには、VBAを勉強し始めたと言い少し見栄を張りながらも、数ヶ月間勉強を中断していたこともありました。

 ですが、毎日毎日飛び込んでくる業務の膨大さ、その処理に体力のほとんどを持っていかれ疲弊し、質の向上やアイデアを提案し合う余裕のない職場にいると、何もせずにはいられませんでした。自分さえ仕事が回っていればそれでいいのか、業務を処理できてさえいればそのままでいいのか、何のために自分は今の会社に雇ってもらったんだろう。そんなことを考えていると、自分にできる解決策は「ハッタリのVBAを本当に習得して何かをつくること」の他ありませんでした。

 そこで、今度こそはと一念発起し一昨年の秋にマクロ第一号を作り始めました。作り始めた時は酷いことこの上なくて、1日かけて1文も書けなかったことも、プログラムが無限ループに入って電源を落とさざるを得なかったことも、データを破損させたこともありました。でも、職場の現状を考えたり、使ってもらった時の笑顔を考えると止められなくて、休みの日は1日中、平日も朝の6時までやって30分寝ては仕事に行ってというような日々を続けていました。

 結果、約1ヶ月間かけて初めてのプログラムが完成しました。自分の書いたコードの一つ一つが連動して、自分が描いた「こうなったらいいな」を実現させた初めてのあの瞬間は何とも言い表せない興奮でした。

 そこからは順調にマクロ作りを進めていき、昨年の6月に2つ目のマクロを、9月に3つ目のマクロを、そして今年の1月に4つ目のマクロを完成させました。4つ目のマクロは自分にとって特に特別な意味をもつものでした。


黒猫しっぽ 4つ目の特別なマクロの話 黒猫あたま
 4つ目のマクロはWordの画面の右の余白にユーザーフォームを呼び出し、文章作成を補助してくれるマクロです。これが自分にとって特別なマクロである理由は、自分がマクロを始めた時に、本当は一番最初に作りたかったマクロがこのマクロだからです。

 自分が現在就いている仕事の大部分を占めているのが文章作成です。もちろんそれだけではありませんが。仕事を始めた当初は不自然さを感じませんでしたが、Excelには今や様々な関数やマクロがあり、効率的に業務を行う一助になっている中、Wordだけ未だに原始的な使い方をしてるのは不自然ではないでしょうか?というのも、Wordは今も変わらず文章を書くためのフリースペースだけでしかないんです。

 たとえばそこに
●数10種類の定型文から選んで文章中に定型文を挿入できるプログラミング
●文章中に含まれる数字を任意に四則演算し計算してくれるプログラミング
●印刷画面に行きいちいち設定せずとも簡易的にページや給紙トレイを設定し印刷できるプログラミング

 などがあればどうでしょうか?
 当初は業務のもっと抽象的なところしか見えていませんでしたが、そんなものがあったらいいなって、新入社員の自分は感じました。ただ、感じただけで、マクロでそれを実現してみようとしても、何から始めればいいか、何を使えばいいか手も足も出なかったから、他のマクロから作り始めたのがことの始まりです。

 そんな新入社員の苦い感情を思い出したのは3つ目のマクロを作り終えた時でした。およそ1年間で3つマクロを作ったことでプログラミングにも自信が出てきたため、今度こそ逃げずに挑戦してみたい、自分を試してみたいという気持ちで作り始めました。以前の記事にも書いたかもしれませんが、マクロを作るWordのファイル名を「挑戦」という名前にし、今度こそ逃げずにやりきるんだという気持ちを込めました。

 制作期間はおよそ3ヶ月。プログラミングにもかなり慣れていたにも関わらず、自分の理想が高く、妥協は決してしたくないという気持ちから何度も迷走に迷走を重ね完成に至りました。出来栄えについては、自分が満足できるものでした。自分のこの社会人2年間の仕事への理解と、プログラミングのスキルと、新入社員の時の苦い感情とが全て詰まった胸を張れるマクロができあがりました。現在は職場の人向けにマニュアルを作って試してみてもらっているところです。実際、業務の効率化への寄与はかなり大きいようで皆さんに喜んでもらえて、逃げずに挑戦して良かったなって感じています。

 ですが、自分の大きな目標としているところを達成してしまったが故にこれからどうするか?というところで躓いてしまいました。何をしたらいいのかしばらく分からなくなってしまったんです。


魚しっぽ 迷走 魚あたま
 迷っている間は色んな方面に手を出しました。VBAの新刊に手を出してみたり、本格的なプログラミング言語を勉強してみたり、資格の勉強をしてみたり、ひたすらネットサーフィンをしてみたりもしました。どれもはまるとまではいきませんでした。

 中でも一番印象的なのはプログラミングのスキルを向上させようと思い、「ココナラ」というアプリに出店しようとしたことです。

 「ココナラ」というのは、私の理解では、各々が自分の秀でたスキルを提供し代価として料金を得るサービスです。たとえば絵が上手いひとであれば写真一つから似顔絵を書いたり、英語が堪能な人であれば英会話や英作文の添削で代価を受け取ったりと。提供するサービスの種類も豊富で、ここなら自分のスキルを磨けるのではと思いアプリをダウンロードしました。

 もちろん副業は会社から禁止されているのは分かっていましたし、お金をもらうつもりは一切ありませんでした。料金を0円にして集客して、そこで自分がスキルアップできて、かつ、誰かの役に立てたらそれでいいと思って始めてみました。

 アプリをインストールしてみると、IT系の出店も多く中にはVBAの出店もありました。新しい挑戦が始まるようでドキドキしながら、絶対にお金は取らないと決めているからと自分に念押しをし、名前や住所など個人情報を登録。最後の方に出店のジャンルを選ぶ箇所がありVBAを選択。すると下方にある金額欄に自動的に2,000円の文字が浮かんだのが見えました。いやいや、自分は無料でやるつもりだからと金額が書かれたコマンドボックスをクリックすると、最低価格が2,000円だったのです。お金をとるつもりはなかったので、無念ながらそのままアプリをインストール。ここでも良い縁には出会えませんでした。


 宇宙人しっぽ これから 宇宙人あたま
 最近仕事の合間に時間があると、4つ目のマクロの修正をしてます。新しい機能を取り入れたり、コードを綺麗にして処理時間を短くしたり。そんな時に感じるのが自分はつくづくVBAが好きなんだなってことです。もし何かが違えばVBA専門のプログラマーにもなってみたかったと思うことも度々ありますが、生計を維持する必要もありますし、現在の仕事も自分が納得して選んだことなのでまだ見切りをつけるのは早いかと。
 
 そのため、しばらくはこうしてちょこちょこVBAの話をブログ等のSNSで書きながら良い縁が来るのを待とうと思います。微力ではありますが、もしVBAのことで困ったことがあれば是非相談に乗らせて下さい。良いご縁をお待ちしながら、これからも本業とVBAの両方を頑張っていこうと思います。


 長文になりましたが、個人的な嗜好の話をつらつらと書いた記事に最後までお付き合い頂きありがとうございましたうお座