「資本主義社会崩壊後にいったいどの様な社会が生まれるのだろう？」

アソシエーション社会です。

労働する諸個人が、自主的自発的に自分たちの労働力と生産手段を協同利用して経済活動を行う社会です。生産手段は、国有化されるのではなく、各々の労働する諸個人にとって自分の身体の延長のように扱える、個人的所有となります。それは、今日の所有制度でいえば、協同組合的所有に近いものです。

これは、〈国家所有＋全体的（マクロ&ミクロ的)指令経済＝「現存社会主義」〉と〈私的所有＋分散的(ミクロ的)指令経済＝資本主義〉、さらに〈私的所有＋マクロ的誘導経済＋ミクロ的指令経済＝ケインズ的資本主義〉という3つの経済システムの失敗を教訓とした、ボトムアップ型参加経済のシステムです。

〈注〉

ミクロ的指令経済…個々の企業内部のトップダウン型のガバナンスのことです。

マクロ的誘導経済…到達目標を定め、その実現に向けて補助金・課徴金など正負のインセティヴを各種経済主体に与えることで一国経済全体を計画に沿うように誘導する手法を指します。