「資本主義国が社会国家なんてありえるんですか」 | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!


《イギリスは資本主義国ですが社会国家と、学びましたが、本当ですか。資本主義国が社会国家なんてありえるんですか。よろしくお願いします。》

イギリスだけでなく、日本やアメリカ、EU諸国、いまや資本主義国の大半が、社会国家です。

社会国家は、社会主義を意味するわけでなく、「夜警国家」との対比で用いられています。つまり、警察や消防などの必要最低限の公共的活動だけを行い、国民の生活状態には、一切手を差し伸べない、いわゆる「自由主義段階」の国家から、産業革命後の労働者の生活状態の悪化を目前にして、もろもろの社会保障を実施せざるを得なくなった現代国家をさす言葉です。

現代国家が社会保障を行うのは、慈善のためではなく、現状の秩序、資本の支配を防衛するためです。極端に労働者が貧しくなりすぎれば、健康な働き手も足らなくなくなりますし、それ以前に労働者がさまざまな抗議運動を展開することになり資本の支配が危うくなります。

そうならないように、労働者に対する譲歩・懐柔として社会保障を行っているのです。