【J.O'Neil 論文】 文末注(4) 完結 | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!

 
Economy and Society Volume 32 Number 2 May 2003: 184-206
Socialism, associations and the market
John O'Neill


 
7.  この手紙を書く際にノイラートは、私的所有の重要性に対してよりオーソドックスな方針を採っているが (Neurath 1925: section 1) 、市場関係の克服の持つ主要な重要性を引き続き強調している。
 
8.  しかしながら、評議会共産主義者とは違い、彼の提案は、労働者評議会の役割は、直接的な経営機能よりはむしろ、経営の統制に限定されている。《技術的な指示さえもが労働者評議会によってなされるほどの企業民主化とより上位の委員会による企業グループ全体の管理は、[どちらも]社会工学の観点からみて生産の麻痺を引き起こすに違いない》(Neurath 1919: 139)
 
9. ISOTYPEは、International System of Typographic Picture Educationの頭文字である。
 
10. したがって、ノイラートの次のような記述を正しいとする理由も存在しない。《原則的に物理学者は、気のきいた思想家の要求を満たすことができなくてはならない。:「どんな厳密に科学的な議論の主要特徴も、4輪馬車の御者が自分の言葉で明白に理解できるようにならなくてはならない」》(Neurath 1932: 92)
 
11.  ユーベルの、近く刊行されるノイラートの経済関連著作の翻訳集のための論文の利用やノイラートの著作についての優れた議論に対して、私には、特別な感謝を述べる義務がある。また、ウィーン学団研究所のスタッフとフリードリッヒ・シュタードラーにも謝意を表したい。前者はノイラート文庫のコピー対の相談で、後者は、ノイラート図書館へのアクセスに関して、ご助力いただいた。エリザベス・ネーメトは、その会話を通じて、またウィーンのセツルメント活動におけるノイラートの役割についての情報の提供、ノイラートのコールに対する批評の翻訳を含む未刊行の講演録の利用を通じてご助力くださった。最後に本稿の執筆に当たって、芸術・人文学研究委員会とマンチェスター大学ホールスワース研究奨励金の助成を受けたことに謝意を述べたい。  
 
                                                                                                        (完)