賃金のスライディング・スケールと労働時間のスライディング・スケール | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐…それは資本の国家を愛すること。。。自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!
The Rising Multitude

 通貨インフレーションも通貨の安定化もプロレタリアートのスローガンになりえない。なぜなら、この2つは同じ1本の棒の両端にすぎないからである。戦争の切迫とともにますます野放図な性格を帯びるであろう物価の高騰に対しては、ただ賃金のスライディング・スケールのスローガンのもとでのみ闘うことができる。これは、団体協約が生活必需品の物価上昇に比例して賃金の自動的上昇を保障することを意味する。

 自分たちが破滅する脅威にさらされているプロレタリアートは、労働者のますます多くの部分が、慢性的失業者に、すなわち、解体しつつある社会の施しもので生きながらえる救恤貧民に落ちぶれることを、おめおめと許すことはできない。労働する権利こそは、搾取の上に成り立つ社会において労働者が持っている唯一重大な権利である。しかしながら今日、この権利は至るところで労働者から奪いとられつつある。「構造」的ならびに「循環」的な失業と闘うスローガンとしては、公共事業のスローガンと並んで、労働時間のスライディング・スケールのスローガンを掲げるべき時である。労働組合をはじめとする大衆組機は、労働者と失業者とを連帯責任の絆でもって結びつけなければならない。現在の総労働は現在のすべての労働者成員の間で分配され、それに応じて週労働時間は決定されるだろう。各労働者の平均賃金は以前の労働時間のときと同一のままである。最低賃金以上を厳格に保障したうえで、賃金は物価の動きにしたがう。現在の破局的な時期において、これ以外のいかなる綱領も受け入れることはできない。

 有産者やその弁護人たちは、こうした要求が「実現不可能である」ことを証明するだろう。より小さな資本家、とりわけ、破産しかけている資本家たちは、そのさい自分たちの帳簿を持ち出すだろう。労働者はそのような論拠や傍証をきっぱりと拒否する。問題になっているのは、相対立する物質的利害の「正常」な衝突なのではない。問題になっているのは、没落と解体と破滅からプロレタリアートを守ることである。問題になっているのは、唯一創造的で進歩的な階級の生死であり、したがってまた人類の未来である。資本主義が自ら生みだした災厄から必然的に生まれてくるこれらの諸要求を満たしえないのであれば、資本主義は滅びさるがよい。「実現可能」か「実現不可能」かは、この場合、力関係の問題であり、それはただ闘争によってのみ決定することができる。その直接的な実践的成功がいかなるものであろうとも、この闘争にもとづいてこそ労働者は、資本主義的奴隷制を清算する必要性を最もよく理解することになるのである。


 
資本主義の死の苦悶と第4インターナショナルの任務(過渡的綱領)トロツキー/訳 西島栄
 
 
実は、今日初めて読みましたが、今の日本の状況によくあてはまる話ではないでしょうか。
 
賃金のスライディング・スケールとは、今の言葉でいえば、賃金物価スライド制です。インタゲがブルジョア側の課題になっている以上、こちらとしてはこれを事前に設定するよう要求すべきことは間違いありません。まだ、デフレから抜けたわけではないので、上方向だけのスライド制を要求しましょう。
 
それから最低賃金以上は、当然ですが、その場合の最低賃金をその名に値する水準にすっかりと据える必要があります。
 
労働時間のスライディング・スケールは、ちょっと解り難いですが、ワークシェアリングですね。しかも、賃下げを伴わないもの。というより、資本が需要する総労働時間(労働者数ではなく)が減ったり、就労希望者が増えたりして、一人あたりの労働時間が減れば減るほど、時間賃率は上がるというものですね。
 
賃上げが必要だというなら、一部大企業のベアなし定昇とスズメの涙程度のボーナスなんて誤魔化しでなく、ここまでやってもらいましょう。