荒木論文適用とコメント――『経哲草稿』(1) | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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荒木は、さらに『経哲草稿』についても次のように述べる。
 
《パリ時代,マルクスは精力的に経済学研究を開始する。『経哲草稿』(1844年)はその成果の中心をなすものであるが,A・スミスの国民経済学=私的所有の経済学を批判し,「疎外された労働」について,①自然・労働生産物からの疎外,②人間自身・労働からの疎外,③類的存在からの人間本性の疎外,④人間からの人間的諸関係の疎外を摘出する。かくて「共産主義は,完成された自然主義として=人間主義であり,完成された人間主義として=自然主義である。それは,人間と自然とのあいだの,また人間と人間とのあいだの抗争の真実の解決であり,現存在 Existenz と本質 Wesen との,対象化と自己確認との, 自由と必然との,個と類とのあいだの争いの真の解決である」と。ここでは,「類的本性」を基軸に私的所有の支配する社会を批判し,類への帰還としての全般的解放=「共産主義」を導出していることが明確になる。》
 
あたかも、『経哲草稿』の「類的存在」論を検討しているかのように見せかけているが、ここでも…続きを読む
 
 

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