資本(企業)は、労働者の間にある個人的事情の相違を利用して、労働力商品全体を価値以下で購入しようとする。使用価値的に見て差異のない労働力商品を例えば2つのグループに分割する。このとき何を目印にしてグループ分けするかはどうでもよい。子どもの有無でも、30歳以上と未満でもよい。資本全体が暗黙の合意に基づき例えば子なしグループを実際の価値よりはるかに低い賃金でしか雇わなかったとするとどうだろうか。もう一方のグループには、子なしグループを超える賃金を与えるとしても、低賃金グループとの競争があるために... 続きを読む