またまた・・・
不動産絡みの詐欺があったわけで、認知症の80代女性に、
相場を大幅に上回る価格で、不動産を売り付けたとの事で、
板橋の不動産会社の社員が4人逮捕されたわけです。
それで・・・
どこから手に入れたのか知りませんが、高齢者9万人分の、
名簿と詐欺の手順を示すマニュアル本が押収されたわけで、
300万で仕入れたを物件を3,400万で売ったのです。
そして・・・
実際の不動産の価値を知られないように、別の高齢女性と、
共有名義で所有させていて、転売しにくくしていたわけで、
タチの悪い悪徳不動産会社のサイコパス社員です。
いや~・・・
4人グループで2022~2023年、認知症高齢者50人に対し、
7億6千万を売り上げていたとの事で、10倍で売ったとして、
原価が7,600万なので2年で6億8千万の利益です。
まぁ・・・
通常の利幅は10%程度ですから、仕入れの10倍で売れたら、
利幅が85%~90%になるわけで、現金を用意させる関係で、
売上げは大きくなりませんが利幅が大きいのです。
つまり・・・
オレオレ詐欺と違い、まるっきり架空の話しじゃないので、
詐欺にはならないと思っていたのかも知れませんし、また、
売却額は法外ですが、同意契約の上で成り立っているので、
警察の民事不介入案件と考えたのかも知れません。
ですが・・・
認知症高齢者の知慮浅薄に乗じて、財産上の利益を得れば、
準詐欺罪に問われるし、準詐欺罪の量刑は詐欺罪と同じで、
10年以下の懲役なわけで、被害者の低い判断能力を利用し、
誘惑的手段によって財物を得れば犯罪なのです。
要は・・・
社会的な弱者に対して、不動産を通じて手を差し伸べて、
社会貢献をしなければならない立場なのに、それを逆手に、
わけのわかっていない認知症の高齢者をターゲットにした、
不動産絡みの詐欺事件はあってはならないのです。