例えば・・・
何か料理を作る際に、何を料理するかを事前に決めてから、
材料を買いに行く人と、冷蔵庫にある手持ちの材料を見て、
何を作るのかを決める2つのタイプがあるそうです。
それで・・・
2つのタイプのうち、目標を決めてから動くタイプの方が、
堅実であり頭が良いと思ったわけですが、起業家タイプは、
手持ちの資源を最大限生かそうとする人だそうです。
これは・・・
世界的な実証実験の蓄積で解明され、成功する起業家には、思考パターンの共通様式のようなものが存在するとの事で、
状況に応じた「臨機応変」が鍵を握るらしいのです。
まぁ・・・
精緻な予想や計画には意味がないらしいのですが、私自身、
上場を果たしたベンチャー企業の創業者は、目標ありきで、
「目標主導」の社長が多いと経験から思いました。
逆に・・・
急成長した後に、上場手前で倒産する会社の創業社長は、
方針がコロコロ変わる「臨機応変」の人だと思うわけで、
「手段主導」の社長が多いとこれも経験からです。
しかし・・・
成功を収めた起業家も、傍から見れば精緻な予想や計画で、
順調に成功したようで、行き当たりばったりだったわけで、
先が読めない手探りの環境で、計画通りにいくわけがなく、
状況の変化や見込み違いがあったと思うわけです。
つまり・・・
起業して軌道に乗せるまでは、状況の変化や見込み違いを、
素直に受け入れる余裕と、時には大胆な方針転換も必要で、
柔軟さが大切だと思うわけで、軌道に乗り上場してからは、
精緻な予想や周到な計画がモノを言うと思うのです。
要は・・・
大企業の新規事業が、上手く行かないのはこれが原因で、
有名大学を卒業して、大企業に就職するようなタイプは、
そもそも「目標主導」なわけで、「手段主導」タイプは、
大企業には存在しない扱い辛い人だと思うのです。