先日・・・
長女のクリスマスプレゼントを買いに「ヨドバシカメラ
吉祥寺店」に長女と行ったわけで、長女の欲しい物は、
プロジェクターとそれを映す白いスクリーンです。
それで・・・
スクリーンの説明は要りませんが、プロジェクターは、
1万円の物から、上は学会で使うような高性能の物まで、
30万以上する物まで様々な種類があったわけです。
ですから・・・
説明を求めて、店員さんを呼んだのですが・・・
私「この1万円の物はとてもコンパクトですね?」
店員「一番コンパクトなタイプです・・・」
私「小さいけど性能はどうですか?」
店員「一番シンプルなタイプです・・・」
私の心の声(本当にこの人わかってんのかなぁ?・・・)
私「じゃ、実際にこの1万の物で何ができますか?」
店員「映像をスクリーンに映す事ができます・・・」
私の心の声(当り前じゃん!プロジェクターなんだから!)
私「ん~?それ以外は?」
店員「あっはい・・・と、申しますと~?」
私「例えば、スマホに繋げて画面を映したりは?」
店員「あっはい、コードがあれば・・・」
私「DVDプレーヤーも、もちろん繋がりますよね?」
店員「あっはい・・・」
私「YouTubeやNetflixは、スマホ経由ですか?」
店員「あっはい・・・」
私の心の声(「あっはい」・・・の「あっ」って何~!)
私「値段の違いは、単純に性能の違いって事ですか?」
店員「あっはい、まぁまぁ、そういう事になります・・・」
私の心の声(「まぁまぁ」って何だよ~!)
私「で、おススメは?」
店員「エプソンが無難かと・・・」
私の心の声(「無難」って、無難がいいって誰が言った!)
私「エプソン?私が仕事で使うんじゃないですよ!」
店員「あっはい・・・」
私「娘が自分の部屋で友達と映画を楽みたいんですよ!」
店員「あっはい・・・」
私の心の声(この人、本当に大丈夫か?)
私「じゃ、この10万に出来て、1万にできない事は?」
店員さん、必死にスマホの画面を見ながら・・・
店員「あっはい・・・えっと~」
私「っていうか、最近プロジェクターって売れてんの?」
店員「今は、テレビが格段に進化していますから・・・」
私「衰退してるって事ね!」
店員「いいえっ、あっはい・・・」
私の心の声(どっちなんだよ~!)
私「衰退している分野なんだって!どうする?」
長女「でも、テレビよりも画像が可愛いじゃん!」
私「だそうです!買うから説明してもらえませんか?」
店員「あっはい・・・」
私「他のメーカーの特徴とか説明してくれますか?」
店員「あっはい・・・秋葉店がいいと思います・・・」
私「今から秋葉原に行けって事?」
長女「お父さん!!!」
私「すみませんが、商品知識ある人呼んでくれますか?」
長女「お父さん、マジウザイ!!」
私「だって、この人商品知識ないよ!」
長女「ワタシ帰る!」
私「店員さん、プロジェクターわかんないよね!」
店員「あっはい・・・すいません!」
私「全くわからないんだよね!」
店員「はい、全くわかりません・・・」
私「ほらね?」
長女「モォ~、お父さんマジヤメテー!!」
私「テレビが担当なんでしょ?」
店員「あっはい・・・少々お待ち下さい!」
そして・・・
逃げるようにプロジェクター売り場を出て行った店員さん、
誰もいなくなったプロジェクター売り場で・・・
長女「お父さん、何で店員さんをイジメるの?」
私「イジメてないよ(笑)!」
長女「モォ~、ウザイなんてもんじゃんない!」
という事で・・・
社会に出て以来、私は何十年間、いつも売る側の立場で、
商品知識は徹底的に頭に叩き込んでからお客様と接して、
わからない事は誤魔化すのではなく「わかりません!」と、
その後、調べてから答える事が当たり前だったのです。
ですから・・・
わからない事を「わかりません!」と言えないような、
誤魔化しでも簡単に通用すると思っている社会人対して、
世の中はそんなに甘くない事をちゃんと教えたいわけで、
決して、イジメ心ではなく私なりの思いやりなのです。
例えば・・・
最初に就職した不動産会社は、新築マンションの販社で、
我々は、モデルルームや現地を案内する営業スタッフで、
お客様の「このタイプは72㎡ですか?」との質問に対し、
「2LDK+Sです!なぜ3LDKじゃなくSかと言うと・・・」
と、お客様の質問に答えない営業スタッフがいたのです。
つまり・・・
お客様の知りたい事はが㎡なら「壁芯で72.53㎡です!」
と答えなければならないし、間取りなら間取りで答える、
お客様が知りたい知識がなければ売り場に立ってはダメ、
これがプロ意識であり、消費者に対する礼儀なのです。
という事で・・・
話しを戻しますが、長女は小さい頃からビビりと言うか、
臆病で、他人の感情に対してデリケートなところがあり、
自分の意見を主張できずに、不本意な方向に流されたり、
それが長女なりの美学なら何も言う事はないわけですが、
思春期の一時期、それに悩んでいた事があったのです。
要は・・・
繊細でデリケートな優しい心は大切にして欲しいですが、
自分を犠牲にすれば、優しさが返って他人を傷付けたり、
逆に自分を傷付けたりするので、父親として気掛かりで、
良い人だと周囲から思われたら、良い人を演じてしまう、
これが長女の短所であり長所なのですが心配なのです。