先日・・・
バブル時代に不動産会社を経営していた、
経営コンサルタントのお話しをしたのですが、
都心の新築マンションが高騰している今、
バブルなのかバブルじゃないかは、
弾けてみないと解りません。
なぜなら・・・
最近のバブルは誰も気付かない間に、
膨らんでくるバブルが多いとの事ですが、
仮にバブルが発生していたとすれば、
たぶん政府が早い段階で、
潰しにかかるでしょう。
それで・・・
弾けた後にバブルと気付くのですが、
今がバブルかバブルじゃないかは、
もちろんはっきり解りませんが、
株価や個人消費など、
中古マンションも含めて、
都心の新築マンション以外は、
パッとしてないわけです。
ですから・・・
個人的にはどっちかといえば、
バブルじゃないと思っているのですが、
バブル期より高い物件もあるという、
高騰した都心の新築マンションが、
なぜ売れるのか?が問題なのです。
それは・・・
値段が高過ぎると心配する人を、
説得できるだけの「材料」があるからで、
バブル期を振り返ってみると、
当時の日本経済は世界一で、
21世紀は日本の時代なんだから、
高いのは当然だ!でした。
そして・・・
今の東京では、
上海、
シンガポール、
香港、
台北といった、
アジアの主要都市との比較でしょうが、
海外の不動産投資家からすれば、
買う時は円安がいいのですが、
売る時は円高がいいわけで、
投資は買うだけじゃなく、
買って売って完結するので、
為替次第ともいえるのです。
それに・・・
肝心な実際の個人消費と、
株価は全く上がっていないわけで、
一部の「超」が付く富裕層が、
増税した相続税対策の為に、
実勢価格と評価額に、
大きな乖離がある物件が欲しいわけで、
それが唯一の「材料」となって、
今後暫くの間値崩れしないであろう超一等地の、
タワーマンションを買っているのです。
そして・・・
周辺のいわば二流の立地に建設される、
普通の新築マンションは、
ただそれに便乗しているだけと、
個人的には思うのです。
つまり・・・
不動産価格の高騰に、
消費者が付いてこなければ、
バブルにはなり得ないのですが、
デベロッパーや販社は、
負けを認めたら敗北確定ですので、
表面的には盛況に見せていますが、
実際の消費者は、
そこまで収入が上がってないので、
付いてこれないと思うわけで、
苦戦を強いられているマンションの、
モデルルームには必ずあるのですが、
赤いリボンに代表されるような、
表面的なパフォーマンスなわけです。