2029年ショック(連載:第31回)
最近、非IT企業でも従業員に国家試験である「基本情報技術者試験を受けさせたい」という声が増えています。
IT企業ではないのに、なぜここまでIT資格に積極的なのでしょうか。
実はこれ、
会社だけでなく、働く個人にも大きなメリットがある流れです。
■ サイバー攻撃が増え、ITの基礎が“生活防衛”になる
2024年度のサイバー犯罪は13,000件を超え、10年連続で増加しています。
ネットバンキングの不正送金や、会員サイトへの不正ログインなど、
身近なところで被害が起きています。
こうした攻撃に備えるには、
ネットワークやデータベースの基礎知識が欠かせません。
基本情報技術者試験は、まさにこの基礎を体系的に学べる内容です。
■ 外注リスクを理解できると“仕事の質”が上がる
日本のIT開発は多重下請け構造で、
「誰がコード(プログラム)を書いているのか分からない」
という状況が起きやすいです。
その結果、
・バックドア
・トロイの木馬
・改修時の責任の所在が曖昧
といった問題が発生します。
ITの基礎を理解していると、
外注の品質やリスクを見抜けるようになり、仕事の判断力が上がります。
■ 若手(情報Ⅰ世代)とのITスキル格差が広がる
2029年問題の本質は、
若手と中堅のITスキル格差が組織の生産性に直結することです。
若手はPython・SQL・データ分析が当たり前。
中堅はExcel中心。
このギャップがコミュニケーションのズレを生み、
若手の離職にもつながります。
だからこそ、
非IT企業でも“ITの汎用スキル”を学ぶ動きが広がっています。
■ 内製化は「プログラミングができる人を増やすこと」ではない
内製化(外注でなく、企業が自社内でシステムを開発・保守)の目的は、
ITを理解し、判断し、外部と対等に会話できる人材を増やすこと。
そのために必要なのは、
高度なプログラミングではなく、
ITの基礎を体系的に理解する力=汎用スキルです。
基本情報技術者試験は、
非IT企業がこの“当事者能力”を育てるための最適な教材です。
■ まとめ:非IT企業のIT学習は“個人の武器”にもなる
・サイバー攻撃の増加
・外注リスクの増大
・AI時代のレビュー能力
・若手とのITスキル格差
・2029年問題による生産性低下
これらは企業の課題であると同時に、
働く個人のキャリアにも直結するテーマです。
ITの基礎を学ぶことは、
会社のためだけでなく、
あなた自身の“キャリア防衛”にもつながります。
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https://note.com/qa/yukarik001
ファイナンシャルプランナー・IT講師
川淵ゆかり
厚生労働省 1級FP技能士
経済産業省 高度情報処理技術者
https://yukarik-fp.jimdofree.com/
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