先日、近くのスーパーにお米を買いに行ったとき、棚が空っぽになっていました。
価格が高いだけならまだしも、商品自体が手に入らないという状況は本当に困っちゃいますよね。
仕方なくSNSで「お米が手に入らないよ〜(涙)」と投稿してみたところ、全国各地の知人たちから次々に「うちの近所にはあるよ」「よければ少し送ろうか」という温かいメッセージが届きました。
いや〜、人の善意に触れて、本当にありがたかったです。
でも、ちょっと思ったのは、FIREを目指すと、つい必要以上の支出を避け、所有物を減らし、生活を合理化しちゃいますよね。
それ自体はとても有意義な取り組みだと思いますが、その過程で気づかぬうちに、人付き合いまで「削減対象」にしてしまったりはしていないでしょうか?
人付き合いで、外食に行かない、贈り物を控える、イベントを避ける…など、それらは確かに支出を抑えることはできますが、同時に人との関わりを希薄にしてしまいます。
でも、人は一人だけでは生きてはいけない以上、人とのつながりはお金では得られない“資産”のようなものです。
困ったときに声をかけてくれる人がいるということは、何にも代えがたい安心感をもたらします。
ただ、すべての人間関係を無理に維持する必要はないと思います。
人付き合いには当然コストがかかりますし、自分にとってストレスになる相手との関係は、かえって生活の質を下げてしまうことになりますからね。
だからこそ、ポイントは「損得ではなく、無理なく関われる人とだけ付き合う」ことです。
どれだけ多くの人と関係を持っているかではなく、自分の気持ちに正直に、「この人とは損得じゃなく、無理なく関われる」と思える相手とのつながりを、自分のペースで育んでいけばよいのです。
その人数は、自分の身の丈にあったもので構いません。
FIREというライフスタイルは、経済的な自由を得ることを目指しますが、その自由を心から味わうには、人との温かな関係が欠かせないと考えます。
合理化しすぎて孤立してしまえば、せっかく手にした自由も、どこか味気ないものになってしまうのではないでしょうか?
だからこそ、人とのつながりを意識して保ち続ける努力も必要な気もしています。
“自分らしく、無理なく、温かく”——そんなふうに人と関わりながら、自立した暮らしを築いていくこと。
それこそが、私が考えるFIREの本当の豊かさだと思っています。
