最近、金の価格が高騰しているというニュースをよく耳にします。
実際、今は過去にないほど金の価値が上がっており、「使わなくなったネックレスや指輪を売ってみようかな」と考える方が増えているようです。
特に、長年しまったままになっている貴金属を処分しようとする高齢の方や、遺品整理などの機会に見直す方が多くなっています。
しかし、貴金属を売却する際に非常に重要なのは、「誰に見てもらうか」ということです。
金やプラチナなどの貴金属は、素人では正確な価値が分かりにくく、業者の言うままに判断してしまいがちです。
特に、初めて貴金属を売る方や高齢の方にとっては、業者の対応や言葉を信じるしかないという状況に陥ることも少なくありません。
実際、過去に私の母が貴金属を手放そうとしたとき、ショッピングセンターに出店していた買取業者に査定を依頼したことがありました。
一見、気軽に立ち寄れて便利そうに思えましたが、提示された金額は驚くほど低いものでした。
それでも、母は他の業者に持っていくのが面倒だという理由で、その場で売却してしまったのです。
後から金相場を調べてみると、適正価格よりもかなり安く買い取られていたことが分かり、残念な思いをしました。
また、別の機会には、出張買取を利用したこともあります。
業者が自宅まで来てくれるという点では便利ですが、身元がはっきりしない業者も多く、査定を断ると強引に売却を迫られるようなケースもあります。
実際、貴金属以外の品物を「何でも買い取ります」と言いながら、目当ては貴金属だけという業者も少なくありません。
我が家に来た買取業者は、そのときつけている結婚指輪を指して「それも売りませんか」と言ってきたのです。
不快極まりないですよね。
一方で、先日、親戚が貴金属を処分したいということで、我が家の近所にある実店舗を構えた買取店を紹介しました。
そこは日々の金相場に基づいて査定額を提示しており、説明も丁寧で、納得できる価格での買取が実現したそうです。
親戚も非常に満足し、また機会があればぜひお願いしたいと話していました。
その店舗には次々とお客様が来ており、信頼の厚さがうかがえました。
このような経験から強く感じたのは、貴金属を売却する際には「誰に見てもらうか」が最も大切だということです。
たとえ店舗の維持にコストがかかっていそうであっても、きちんと営業している実店舗の方が、説明も明確で信頼が持てることが多いのです。
臨時出店や出張業者は一時的な対応をしていることも多く、売却後のアフターフォローや相談ができない場合がほとんどですしね。
貴金属は一度手放してしまえば、元には戻りません。
だからこそ、納得のいく形で売却できるよう、慎重な判断が求められます。
便利さや手軽さだけで判断せず、しっかりとした実績と信頼のある店舗に相談することが、後悔のない取引につながるのではないでしょうか。
今後、貴金属を売りたいと考える方にとって、何か参考にしていただけたら幸いです。
