ここ数年、仮想通貨などの投資案件に関する、魅力的な勧誘が多くなっている気がします。

特に有名人が関与していたり、親しい友人から紹介されたりすると、「これは安心かもしれない」「簡単に儲かるかも」とつい思ってしまいますよね。

でも、こうした案件の多くが、詐欺案件である場合が少なくありません。

 

 

実は、先日も私の知り合いが勧誘しまくっている投資案件があって、共通の知り合いから、「あれって大丈夫なのかなぁ?」と相談がありました。

まぁ、投資なので、基本的には自己責任となりますが、私が検討する時のポイントをお伝えしたので、今回はそのポイントをシェアしようと思います。

 

まず、投資案件に対する基本的な考え方として「理解できない投資には手を出さない」ことを心がけましょう。

どんなに魅力的に見える案件でも、ビジネスモデルや収益の仕組みが自分にとって理解しにくいと感じたら、その時点で見送ることが賢明です。

投資とは、自分の資産を守りながら増やす行為です。

自分が納得できないものにお金を出すのは、リスクを必要以上に高めることになります。

 

次に、「高すぎるリターンの約束は疑う」ことも大切です。

「毎月10%以上の確実な利益が出る」などの甘い言葉には注意しましょう。

一般的に、リターンが高ければ高いほど、それに伴うリスクも大きくなります。

特に、金融市場では短期間で高いリターンを得ることは非常に難しく、しかもそれを継続的で、かつ“確実”にとなると、ほぼ無理だといっても過言ではありません。

ですから、「こんなに簡単に儲かるなんておかしい」と疑う気持ちを常に持っておくことが、自分の資産を守ることにもつながります。

 

そして、最後に投資をするとしても、「投資額は余剰資金の範囲内に抑える」ことを徹底しましょう。

余剰資金とは、生活費や将来のための貯蓄を差し引いた、あくまで余裕のある資金のことです。

万が一、その投資で損をしてしまったとしても、生活に支障をきたさず、精神的にも大きなダメージを受けずに済む金額に限定しておいてください。

仮に投資がうまくいかなかったとしても、「勉強代だ」と割り切れるような範囲にとどめておけば、次のチャンスを冷静に判断する余裕が生まれます。

 

このような考え方を持っていれば、有名人が広告しているからといって安易に信じ込んだり、親しい友人の紹介だから安心だと思い込んだりすることを防ぐことができます。

大切なのは、どんな情報であっても一度立ち止まり、自分の頭で考えることです。

そして、自分にとって納得できる投資なのか、損失が出ても大丈夫な範囲なのかを判断することです。

こうした冷静な視点を持つことで、投資詐欺のリスクを大幅に減らすことができ、長期的に見ても資産を守り、増やしていくことができるでしょう。

 

とくに仮想通貨などは、確かに夢のある話が多いですし、大きなリターンを期待してしまうこともあるかもしれません。

しかし、その裏には大きなリスクが隠れていることを忘れないでくださいね。