今日は、FIREを目指そうとするとつい陥りがちな、「目標設定」と「投資判断」のバランスについてお話ししたいと思います。
この「目標設定」と「投資判断」とは何かというと、FIREを実現させる場合、切っても切り離せないのが投資による収入源の確保ということになるのですが、そうなると、つい毎月の生活費を試算して「目標設定」してしまいます。
すると、生活を維持するための資金を稼ぐプレッシャーで、投資においての「投資判断」で冷静さを欠く大きな原因となってしまうのです。
目標を設定すること自体は悪いことではありません。
しかし、その目標に囚われすぎると、市場の変動に一喜一憂してしまい、長期的な視野を失ってしまうことがあります。例えば、目標額に達した途端に利益を確定させてしまったり、逆に目標額に届かない焦りから必要以上にリスクを取ってしまったり…。
これらはすべて、短期的な目標と市場の現実との間のギャップから生じる問題です。
そこで大切なのは、市場は我々の個人的な目標を待ってはくれないという事実。
市場は無機質で、時に無情です。
なので、目標はあくまで自分自身の内面的なガイドラインとして、そしてモチベーションを保つためのものと考え、それに囚われ過ぎないようにしなければなりません。
では、どのようにバランスを取れば良いのでしょうか。
答えは「長期的な視点を持つこと」です。
目標を設定する際も、短期間での達成を目指すのではなく、一年、三年、五年といったように、もっと長いスパンで考えるようにしてください。
その上で、投資判断を行う際には、その瞬間瞬間の市場の動きと真摯に向き合い、冷静かつ論理的に判断するようにしましょう。
「でも、早くFIREを実現したい!」そんな焦りも、私たちの心のどこかにはあるのも分かります。
それでも、やはり焦りは禁物。
FIREはゴールではなく、経済的自由を実現するプロセスです。
だからこそ、無理をせず、自分のペースで着実に進むことを意識してください。
もし、それができないというのであれば、まだまだFIREをするのは早いのかもしれません。
一年、三年、五年といった長期で見て、多少の赤字が続いても生活が困窮したり、焦りやストレスにならないだけの蓄えができてからでも、全然遅くはありませんから。
目標に追われる投資から、市場の流れを読む投資へ。
その転換が、FIREへの第一歩かもしれません。
皆さんも、焦らず、着実に、そして自分のペースで投資を続けられるようになりましょう。
