今回は、お金の話ではなく、FIREを目指す場合の働き方の話しをしようと思います。

というのも、先日、知り合いが起業をしたのですが…。
起業間もない頃から相談にのっていたこともあり、毎日のように「今日は何したらいいと思う?」「次は何したらいいかなぁ?」と質問してきます。
起業したら、当然ですが、上司も部下もいない訳ですし、すべてのことを自分で考え、自分で行動しなければなりません。
なのに、なぜだか起業したのに指示待ちくん…。
この時、「会社に飼い慣らされるって、こういうことなのかぁ〜」って思いました。
いわゆる社畜ってやつです。
最近、定年を控えた人を対象にした起業を勧める本が売れています。
でも、長いこと社畜として、自分で考える力を奪われ、井の中で偉そうにしてきた人が、本当に起業して一兵卒としてやっていけるのか、関係ないですが心配しちゃいます。
ちなみに、私は、起業して25年になります。
もちろん、就職して5年ぐらいで起業せいか、まだまだ社畜になっていなかったんだと思いますが、私の場合はそんなことはありませんでしたが…。
ただ、その期間的なことよりも、働いていたリクルートという会社の社是が「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 だったことの方が、今の私に影響を与えているように思います。
皆さんも、FIREを目指す以上、いずれは会社を辞めることになると思いますが、本当に大丈夫ですか?
辞める前に脱・社畜のリハビリはしておいた方がいいですよ〜
まわりに律してくれる人がいるような環境がなく、自分だけだとするとなかなか根が深いですからね。
今度は、社畜の良いところについて書こうと思います。
とはいえ、社畜に良いところなんてあるの?って、思いますよね。
私もそう思ってました。
さっきも書きましたが、私は起業して25年になります。
自分で起業しているので、やりたいことをやって、やりたくないことはやる必要はありません。
そこで、ふと思ったのですが、私、かれこれ25年間も誰にも怒られたことがありません。
自分の人間性に問題がなければいいのですが、そうじゃなかった場合、きっと人は何も言わずにそっと去っていっているはずです。
それって、成長の機会損失ですよね。
それを考えた時、よくよく考えると、会社員って理不尽な業務命令により、嫌な仕事や過酷な仕事、はたまた転勤や異動でとんでもない境遇に強制的に追いやられます。
そして、その環境に順応したり、工夫して乗り換えた時、そこにとんでもない成長があるように思います。
実際、学生時代に通知表の英語の成績が1だった友人が、海外赴任を命じられ、毎晩のように呑みに付き合い、嫌がる彼をなだめすかしたことがあります。
そして、なくなく旅立った三年後、彼は英語がペラペラになって帰ってきたのです。
一方、私は、相も変わらず、やりたいことをやって、やりたくないことはやらない日々…。
英語なんて話せるようになっている訳もなく、いまだに英語を話さないで済む生活をしています。
嫌々だったとしても結果的に英語がペラペラになった彼とやりたくない英語を話さないで済む生活を送り続けている私とで、どっちが成長しているかは言わずもがなです。
これって、会社員の良いところだと思うんですよね。
起業すると、長所は伸びますが、短所は放置です。
逆に会社員をしていると、起業家ほどではないにせよ長所も伸ばせますが、短所は絶対的に克服させられます。
そのことに気づいたので、今年から自ら一兵卒になって、いろいろ挑戦することにしました。
多少は自分にストレスを与えることも重要なんじゃないかと思います。
人の成長は能動的にもたらすものだけではなく、受動的にもたらすこともあります。
なので、今いる環境で何かできることがないかを考えてみてもいいかもしれません。
会社員を社畜といって蔑むのは簡単ですが、何も悪いことばかりではありません。
どういう環境においても、自分にとってどうかということを考え、必要だと思えることを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
しっかり考えることを意識しながら、目の前の困難に立ち向かいながら、成長させればいいだけの話しです。
大事なことは、常に長所と短所を考え、長所を伸ばし、短所を克服する努力をすることだと思います。
あ、でも、社畜には社畜のいいところもあります。