競馬は、確かにロジックでは投資となりうるものはあるのかもしれなし、感覚やセンスで連戦連勝している人がいらっしゃることも事実。

ただ、それでもやっぱりギャンブルはギャンブル。
投資としては考えない方がいいと思います。



 


そもそも論として、私がギャンブルと定義しているのは、みんなから集めたお金の中から胴元が何割か抜きます。
つまり、その時点ですでに目減りしている訳です。
そこからさらに当たった少人数だけで分配する訳です。

確実にその当たる側にいれるのなら、もしくは合計でそちら側にいられるのであればいいのですが、それがなかなか難しい。
感覚やセンスに委ねているのであれば、その時の気分やテンションで変わってきますしね。

そして、私がギャンブルはギャンブルとして楽しむことにしている一番の理由はプロスペクト理論です。

よく、プロスペクト理論の説明で用いられるのは、宝くじです。
宝くじは、当選して、数億円も手に入れられる可能性は限りなくゼロに近いはずですが、それでも人は宝くじを購入します。
それは、「当たるかもしれない」と思っているからこそ、「買わないことには当たらない」などと、自分に言い聞かせてしまうわけです。
このように、限りなくゼロに近い当選確率の宝くじであっても、自分ならば当選するかもしれないと、事象の確率を歪めて認識し、繰り返し購入してしまう人の行動理論のことをさします。

つまり、理論上でも、ギャンブルに投資的期待を持ってしまうと、どんどん損し続ける方向に動いてしまうのです。

この理論は、投資や投機にも適用できますが、いずれも胴元がお金を抜くこともありませんし、得も、損も、確定のタイミングはこちらでコントロールできますので、ギャンブルのように一定期間後に強制決済ということはありませんからね。

やはり、ギャンブルは、その日の予算を決めて、使い切る覚悟で楽しむ。
当たったら帰りに豪遊して、外れたら家に真っ直ぐ帰る。
それぐらいの距離感で楽しむのがいいと思います。
競馬なら、1日1万円もあれば朝から夕方まで青空の下で大声を張り上げて、ストレス発散しながら1日中楽しめますからね。
ちょっとした娯楽としてちょうどいいですよね。