どうやって“種銭”を貯めるか――無理せず資産の芯をつくる方法

お金を貯めようと思ったとき、つい「節約しなきゃ」「我慢しなきゃ」と考えてしまいますよね。

でも、実際に資産を築いた人たちは、ほとんどが“我慢”ではなく“仕組み”でお金を貯めています。
今日は、極貧生活をしなくても「種銭=資産の芯」を貯める方法を、できるだけ分かりやすくお話しします。

◆ 1. 「節約」よりも「仕組み」

お金を貯められない一番の理由は、「余ったら貯めよう」と考えていること。 実はこれ、永遠に貯まりません。

正しい順番はこうです。 「収入 → 貯金(投資) → 支出」

つまり、お給料が入った瞬間に自動で積立や投資に回るようにする。 「残ったら貯める」ではなく、「残してから使う」。 これだけで、生活は何倍も安定します。

最初は3万円でもOK。 最初の金額よりも大事なのは、仕組みを“固定化すること”です。

◆ 2. 固定費を見直すだけで家計は変わる

節約で頑張るより、まずは固定費を整えること。 ここを変えるだけで、生活の余裕は一気に増えます。

  • 家賃・住宅ローン:手取りの15%以下に。
  • 保険:県民共済+自動車保険だけでOK。
  • スマホ:家族で月5,000〜6,000円に。
  • :中古で十分。目的地に着く時間は変わりません。

これらを見直すだけで、月に5〜10万円は浮くケースも多いです。 1年で60〜100万円、5年で500万円以上。 そのお金を“先取り貯金”に回せば、それがあなたの資産の芯になります。

◆ 3. 「節約疲れ」から抜け出す

節約を頑張りすぎると、必ず“反動”がきます。 コンセントを抜いたり、電気を細かく消したり… たしかに効果はありますが、月に数百円レベル。 時間とエネルギーの割にリターンが小さいんです。

だから、毎日の細かい節約よりも、 「固定費を下げて、自動で貯まる仕組み」を整える方が、ずっと気持ちが楽です。

◆ 4. 家族で「お金の目的」を話そう

お金の話をタブーにしてしまう家庭は多いですが、 実はここが一番大事なポイントです。

「どう生きたいか」「どんな家族でいたいか」―― この価値観の共有がないまま、ただ節約しても長続きしません。

夫婦で、「何のためにお金を使うのか」を話してみてください。 それが“軸”になります。

◆ 5. 共働きの力を最大限に使う

夫が正社員、妻がパートという家庭は多いですが、 夫婦で正社員として働くと、年収は300〜400万円アップします。

これは、単にお金が増えるという話ではありません。 将来の選択肢が増えるということ。 金融機関の融資や投資判断も有利になります。

「子どもが小さいから働けない」と感じる人も、 学童や地域サポートを使えば、意外と時間は作れます。

共働きは“時間の工夫”でカバーできる。 夫婦で力を合わせることで、人生設計がまったく変わってきます。

◆ 6. 副業よりも、本業で勝つ

「副業しようかな」と考える人も多いですが、 私は副業不要派です。

なぜなら、副業に数時間使うよりも、 本業でスキルを磨いて昇進するほうが圧倒的に効率がいいからです。

副業で月3万円稼ぐより、本業で年収を50万円上げたほうが簡単。 しかも社会的信用も上がります。 だから、まずは「今の仕事で価値を高める」。 それが最強の投資です。

◆ 7. 種銭シミュレーション

実際に、どれくらいのスピードで1,000万円貯まるのかを見てみましょう。

●手取り年収400万円の場合
・月の貯金額:3万円
・年間貯金額:36万円
・1,000万円到達まで:約21年

●手取り年収600万円の場合
・月の貯金額:6万円
・年間貯金額:72万円
・1,000万円到達まで:約14年

●手取り年収900万円の場合
・月の貯金額:10万円
・年間貯金額:120万円
・1,000万円到達まで:約9年

●手取り年収1,200万円の場合
・月の貯金額:20万円
・年間貯金額:240万円
・1,000万円到達まで:約5年

ポイントは、利回りではなく貯蓄率。 どれだけ早く「種銭=資産の芯」をつくるかが、資産形成のカギです。

◆ 8. 教育費・老後資金も仕組み化で解決

教育費は、子ども1人あたり900〜1,100万円が目安です。 15年で積み立てるなら、月6万円。 夫婦共働きなら、十分に可能な金額です。

老後資金も同じ。 iDeCoや新NISAを使えば、夫婦で2,000万円以上の老後資産をつくることもできます。

焦る必要はありません。 早く始めて、仕組み化すること。 これがすべてです。

◆ 9. 種銭がくれる「心の安定」

100万円貯まると、安心が生まれます。 500万円で、余裕が生まれます。 1,000万円を超えると、「お金に支配されない自由」が生まれます。

お金は、ただの数字ではありません。 心の安定、家族の安心、選択の自由――すべての土台になります。

◆ 10. 未来の自分に支払う生き方へ

お金は「未来の自分」への支払いです。 資産形成は、自分と家族の選択肢を増やすためのもの。

今日からできるステップは、たったの5つです。

  1. スマホ代を見直す
  2. 保険を整理する
  3. 住宅費を手取りの15%以内に
  4. 給与口座で自動積立を設定
  5. 夫婦でお金の目的を話す

この5つを実行するだけで、あなたの家計は劇的に変わります。 5年後、10年後の未来を安心して迎えられるようになります。

◆ 最後に

資産形成とは「生き方のデザイン」です。 誰かに見せるためのお金ではなく、 自分と家族のために使えるお金を増やすこと。

極貧生活なんて必要ありません。 固定費を整え、仕組みをつくり、少しずつ“芯”を大きくしていくだけでいい。

今日の1万円の積立が、10年後のあなたの人生を支える黄金の芯になります。

まずは、未来の自分に支払うことから始めましょう。

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