水害リスクを考える。 ~不動産投資 井上りゅうじ~ | Asset Build 井上の日々記録

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不動産業界歴28年目(ハウスーカー、賃貸管理仲介、売買仲介、投資不動産売買仲介等)の経験と自身の不動産投資歴20年以上から日々思うことを勝手気ままにぼやきます。

不動産取引に水害リスクについて来月下旬から説明義務化となります。

 

先日の梅雨前線の影響で豪雨に見舞われた九州を中心に、84河川の99カ所で氾濫があり、特に球磨川の氾濫はそれは甚大な被害を受けました。2009年に旧民主党政権時代に建設事業が休止された「川辺川ダム」がもしもあったら球磨川は氾濫しなかったかも?というネット記事も見かけますね。

 

東京圏に至っては記憶に新しいのは昨年台風19号の記録的な大雨にもかかわらず荒川・利根川の氾濫はなかったということです。(多摩川は一部ありましたが)

 

東京都心部では荒川がもしも氾濫したら、ものすごい被害を被ることは明らかですが、、過去を遡ると昭和22年のカスリーン台風で埼玉熊谷市の堤防が決壊して以来(この時の荒川上流秩父で総雨量611mm、埼玉熊谷で338mm)現在に至るまで堤防の決壊は無いのです。昨年の台風19号は埼玉浦山で635mmと2倍近い雨量でも決壊しませんでした。

 

考えられる理由として、、荒川水系ではいわゆる荒川上流ダム群の3大ダムである①「二瀬ダム、昭和36年竣工」、②「浦山ダム、平成10年竣工」、③「滝沢ダム、平成19年竣工」、そして荒川から墨田川に洪水の流入を制限する「岩淵水門」が大きく役立ったと言われております。

 

また利根川水系でも、、利根川上流ダム群の8大ダムに準じて1967着工するも一時中止もありましたが、ようやく昨年に竣工した「八ッ場ダム」が果たした役割も大きかったのではと言われております。

 

そして首都圏外郭放水路が埼玉県春日部市地下にありますが、、別名「地下神殿」、世界最大級の地下放水路も昨年の台風19号でも洪水を防ぐのに大きく役立ったそうです。この地下神殿の役割は中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができる。だそうです。

その規模は深さは約70メートル、内径約30メートルの立坑が全部で5本もあり1本あたりでもスペースシャトル自由の女神がすっぽり入る大きさだそうです!

 

東京近郊では結構な費用をかけて洪水対策を行っていることが分かります。河川に近いと水害リスクはありますが、対策を行えている地域とそうでない地域とでは、そのリスクの大きさは全く異なりそうです。

 

 

▼動画「コロナ状況下の不動産投資Q&A」(30分)
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