来週(7月11~15日)は11日に6月のマネーストックや工作機械受注、12日に6月の企業物価指数、14日に5月の鉱工業生産確報値、15日に5月の第3次産業活動指数などが発表される。
米国では13日に6月の消費者物価指数(CPI)、14日に財政収支や生産者物価指数(PPI)、15日に小売売上高などが公表される。
中国では15日に4~6月期の国内総生産(GDP)や6月の小売売上高や工業生産が発表される。
13日には韓国やカナダが政策金利を発表。
国内では280社強が決算発表予定。
11日にローソン(2651)、13日にABCマート(2670)や吉野家HD(9861)が2022年3~5月期、14日にファーストリテイリング(9983)、15日に出前館(2484)が21年9~22年5月期の決算を発表。
米国ではデルタエアラインズやJPモルガン、モルガンスタンレー、シティグループ、ブラックロックなどが4~6月期決算の発表を予定。
▽国内
ファーストリテイリング(9983)
21年9月~22年5月期決算(14日)
4月に発表した2021年9月~22年2月期の連結決算(国際会計基準)は、最終的なもうけを示す純利益が前年同期比39%増の1468億円となり、3年ぶりに過去最高を更新。
ユニクロ事業の売上収益の約4割を占める日本も行動規制が緩和され、個人消費は回復に向かっているが、中国は上海の都市封鎖など、厳格なゼロコロナ政策が回復に水を差している。
ファストリにとっては、欧州最大の店舗網を持ち、売上収益や営業利益の約2%を占めるロシア事業の一時停止は痛手。
2022年8月期通期では純利益が2期連続で過去最高とする計画だが、円安による輸入物価の上昇が逆風。
▽米国
6月の消費者物価指数(13日)
5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.6%上昇と4月(8.3%)から伸びが加速し、市場予想も上回った。
物価の基調をはかる上で重視される前月比でも1.0%上昇と4月(0.3%)から伸びが加速した。
価格変動の大きいエネルギー・食品を除くコア指数も前年同月比、前月比ともに市場予想を上回っている。
インフレ傾向が改めて認識され米連邦準備理事会(FRB)は6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の3倍にあたる0.75%の利上げを決めた。
FOMCの議事要旨によると7月の会合でも0.5%か0.75%の大幅利上げを続け、今後のインフレ動向次第では「より厳しいスタンス」も考えている模様。
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