来週(7月12~16日)は米企業による4~6月期の決算発表が始まる。
ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなどの金融大手が発表予定。
米国では13日に6月の消費者物価指数(CPI)、15日に6月の鉱工業生産指数、16日に6月の小売売上高の発表がある。
米連邦準備理事会(FRB)は14日に地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。
国内では日銀が16日、金融政策決定会合の結果と経済・物価情勢の展望(展望リポート)を公表。
12日に5月の機械受注と6月の企業物価指数が発表される。
東宝(9602)が13日に3~5月期、ファーストリテイリング(9983)が15日に20年9月~21年5月期の決算発表を予定。
中国では15日に4~6月期の国内総生産(GDP)を発表。併せて6月の工業生産高や小売売上高も発表。
ニュージーランド中央銀行とトルコ中銀が14日、韓国中銀が15日に政策金利を発表する。
【注目ポイント】
▽米金融大手が決算発表
米金融大手が相次いで2021年4~6月期決算を発表。1~3月期にJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーが過去最高益を記録するなど急速に業績が回復したが、特別買収目的会社「SPAC」の上場ブームといった短期的な要因もあった。信用状況の改善やローン需要の回復などを通じ、新型コロナウイルス禍からの経済の立ち直りが継続的な業績の下支えにつながるかが注目される。
大手銀行に対する株主還元の制限が7月以降解除されるため、配当や自社株買いの動向も関心を集める。
▽4~6月期の中国GDP(15日)
日本経済新聞社がまとめたエコノミスト調査によると、21年4~6月期の中国国内総生産(GDP)の市場予想は前年同期比で7.7%増。
新型コロナウイルスの抑え込みで、18.3%の伸びを記録した1~3月期に続き、前年からの反動増を見込む。
一方で6月の中国購買担当者景気指数(PMI)は製造業・非製造業とも前月から低下するなど、足元の景気指標は弱含んでいる。景気の急回復を維持できるか注目。
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