来週(5月24~28日)は、28日に4月の米個人消費支出が発表され、27日には1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が発表される。
25日は3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数や4月の新築住宅販売件数、5月の住宅ローン申請件数など、米国の住宅関連指標が多く発表される。
国内では28日に総務省が5月の東京都区部・消費者物価指数(CPI)を公表。
26日にはスーパー売上高の発表。
企業の決算発表は終盤。
米国では26日に半導体大手のエヌビディア、27日にボックスやセールスフォース・ドットコムが21年2~4月期決算発表を予定。
小売りでは27日に家電量販大手ベスト・バイが21年2~4月期、スーパー大手コストコ・ホールセールが21年3~5月期決算を発表。
国内は26日にDyDo(2590)が21年2~4月期決算を発表。
24日はフランクフルトやチューリッヒ市場がキリスト教の祝日「ウィットマンデー」のため休み。
26日はシンガポール、クアラルンプール、バンコク、ジャカルタ市場が仏教の祝日「ベサック・デー」のため休場。
【注目ポイント】
▽4月の米個人消費支出(28日)
4月の米個人消費支出(PCE)は、市場予想によると前年同月比0.6%増。
米連邦準備理事会(FRB)が物価指標として重視するPCEデフレーターは、予想によると前年同月比で3.5%の上昇。
3月に始まった1人1400ドルの現金給付が消費意欲を押し上げており、米商務省が14日に発表した4月の小売売上高は6199億ドルと過去最高を記録。
4月29日に発表された1~3月のGDPもけん引役は個人消費で、米経済は急速に立ち直りつつある。
一方でPCEデフレーターの伸びが大きければインフレが意識され、米長期金利に上昇圧力がかかる可能性がある。
▽エヌビディア
21年2~4月期決算(26日)
21年2~4月期の売上高は、市場予想によると前年同期比75%増の53億8748ドルを見込む。
エヌビディアはこの1年余りで時価総額が急増し、一時40兆円超。
半導体大手の米インテルを上回っている。
主力のGPU(画像処理半導体)は高性能のゲーム用パソコンや暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)用などで需要が増加。
過去に仮想通貨ブームによる想定外の需要増加で品不足になった経験があり、今はゲーム用とマイニング用の製品を明確に切り分けている。
↑クリック