来週(4月12~16日)は、16日に中国2021年1~3月期国内総生産(GDP)の発表。
同日に3月の小売売上高や鉱工業生産なども公表される。
米国では13日に3月の消費者物価指数(CPI)、15日に3月の小売売上高と鉱工業生産指数や設備稼働率が発表される。
国内では日銀が12日に3月のマネーストック(通貨供給量)を公表。
2月期企業の決算発表も続く。
12日には高島屋(8233)や近鉄百貨店(8244)、13日には東宝(9602)や吉野家ホールディングス(9861)が発表予定。
米国では14日にゴールドマンサックスやJPモルガン、15日にはブラックロックやバンク・オブ・アメリカ、16日にはモルガン・スタンレーと金融大手の発表が続く。
新規株式公開は(IPO)は2社。
13日に紀文食品(2933)が東証1部、15日にはサイバートラスト(4498)が東証マザーズに上場。
13~15日はバンコク市場が旧正月(ソンクラーン)のため休場。
【注目ポイント】
▽中国GDP(16日)
国際通貨基金(IMF)は6日、21年の中国の成長率見通しを8.4%と1月の予測から0.3ポイント上方修正した。
日本経済新聞によると2020年の中国の名目GDPは米国の7割を超えた模様。
中国は新型コロナウイルスの感染拡大を早期に抑え込み、世界の主要国でいち早く経済回復に取り組んだ。
一方で3月に開かれた全国人民代表大会(全人代)では、21年単年の成長率目標を「6%以上」と低めに見積もった。
対米関係の悪化などに直面した共産党指導部は、外需だけではなく内需を喚起して成長維持を狙っている。
▽ゴールドマン・サックス決算
(14日)
ゴールドマン・サックスが14日、21年1~3月期の決算を発表する。
20年10~12月期は純利益が前年同期の2.3倍の45億ドル(約4700億円)だった。企業による資金調達や株や債券の引受業務が活発で、投資銀行部門が伸びた。
アルケゴス・キャピタル・マネジメントを巡る問題ではクレディ・スイスなどが多額の損失計上を余儀なくされるが、ゴールドマンはいち早く持ち高整理に動き、損失は軽微だったとみられている。
▽IPO
サイバートラスト
東証マザーズ上場(15日)
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