来週のポイント | マルメンライトのブログ

来週(5~9日)は内閣府が9日に4~6月期の国内総生産(GDP)を発表する。米中貿易摩擦の影響で輸出が振るわなかったが、5月の

大型連休の効果で消費が伸び、プラス成長を維持したとみられている。
 
 中国では重要な経済統計の発表が相次ぐ。

8日に7月の貿易収支、9日に7月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。

米国では5日に米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が発表される。
 
 中央銀行の金融政策に関わるイベントも多い。日銀は7日、金融政策決定会合(7月29~30日開催分)の主な意見を公表する。海外ではオーストラリア準備銀行(中央銀行)が6日に定例理事会を開く。ニュージーランド、インド、タイの中央銀行は7日に政策金利を発表する。
 
 国内では4~6月期などの決算発表が終盤に差し掛かる。5日にSB(9434)、7日にSBG(9984)、8日に資生堂(4911)、9日にリクルートHD(6098)や日本郵政(6178)などが決算を発表する。
  
 大阪大学発のバイオベンチャーのステムリム(4599)が9日、東証マザーズに新規株式公開(IPO)する。シンガポール市場は9日が休みだ。
 


  
【注目ポイント】
▽国内 

4~6月期のGDP速報値(9日)
 市場予想(8月2日時点、21社)によると、4~6月期の実質GDPは年率換算で前期比0.4%増と、成長率は1~3月期(2.2%増)から減速する。輸出が伸び悩み輸入が増えたため、外需が成長率を下押しする。一方、内需は堅調。5月の10連休の影響で個人消費が伸びた。10月の消費増税を前にした駆け込み的な消費も一部加わり、内需に支えられる形で3四半期連続のプラス成長を維持したとの予想が多い。
 

▽中国 7月の物価統計(9日)
 中国の工業品の卸売物価指数(PPI)はデフレの悪夢を呼び覚ますかもしれない。

7月のPPIが前年同月比0.15%低下と、約3年ぶりにマイナスに転じるとみられている。工業品価格が再びデフレに陥れば、企業収益がむしばまれ、過剰債務の問題に火がつきかねない。消費者物価指数はアフリカ豚コレラのまん延による豚肉価格の上昇で高止まりが見込まれる。しかし、食品とエネルギー価格を除いたベースの伸びは景気減速を背景に鈍いままだろう。

▽IPO ステムリム(4599、9日)
 けがや病気で傷ついた臓器などを薬剤で治療する「再生誘導医薬」の研究開発を手掛ける。従来の再生医療とは異なり、生きた細胞の採取などが必要ないため、安定した品質の製品を低コストで供給できる。再生誘導医薬を使うと細胞の修復を促す幹細胞が活性化し、それらが血液を循環して体内の損傷組織に集積し、治癒につながる。脳梗塞や心筋梗塞といった難病に幅広く効果を持つと期待されている。
 上場による調達資金は研究施設の設立や研究開発費に充てる予定だ。

 

 

 


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