来週(17~21日)は日米英の中央銀行が当面の金融政策運営の方針を示す。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は18~19日、日銀の会合は19~20日に開かれる。英イングランド銀行は20日に委員会の結果を発表する。
市場が年内の米国の利下げを織り込むなか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言内容が注目される。日銀の黒田東彦総裁は20日に記者会見する。ブラジル中銀が政策金利を発表するのは19日。
20日はインドネシア中銀が政策金利を公表する。
欧州中央銀行(ECB)フォーラムが17日にポルトガルで開幕。東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が20日から23日までバンコクで開かれる。欧州連合(EU)首脳会議はブリュッセルで20日から21日まで。
Nグランデ(2976)とSansan(4443*)が19日にそれぞれ札証アンビシャスと東証マザーズに上場する。
20日はピアズ(7066)、21日はブランディン(7067)がマザーズに上場する。
▼米国 FOMC(18~19日)
FRBのパウエル議長が6月初めに「景気拡大を維持するために適切な行動を取る」と発言し、5月の米雇用統計の結果が予想を下回ったことを受け、市場にはFRBが年内に複数回、利下げするとの予想が広がっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「Fedウオッチ」によると、6月はまだ可能性が低いが、7月となると最低1回の利下げが8割の確率で織り込まれている。パウエル議長の発言で利下げの確度が高まるかどうかが焦点。
▼日本
日銀金融政策決定会合
(19~20日)
仮にFOMC後に米利下げ観測が強まれば、外国為替市場で円の対ドル相場に上昇圧力がかかりかねない。日銀はずっと金融緩和を続けているのだが、金融市場は中央銀行間の金融政策の方向性を気にする。米国が利下げに舵を切って円高・ドル安が進むと、市場は日銀が「後手に回った」と受け止めるだろう。日銀の次の一手はFRB以上に限られているのは、みな承知。今回の黒田総裁の会見で将来の何らかのヒントが示唆されないか、市場は刮目、傾耳する必要があるかもしれない。
▼IPO Sansan(4443)(19日)
クラウド型の法人向け名刺管理サービス「Sansan」を展開する。
名刺管理は社員単位だけではなく、組織内での共有も可能。名刺データはパソコンやスマートフォン(スマホ)から素早くアクセスできる。最新の人物情報が通知される人事異動ニュースの配信などの顧客管理機能を備えている。
名刺管理サービス市場のシェアは約82%(2017年時点)。
↑ランキング参加中につき
クリックお願いします