来週(7月17~21日)は国内外で大きなイベントを控える。
国内では19~20日に日銀の金融政策決定会合が開催される。これまで黒田東彦総裁の方針に反対の立場が目立った木内登英氏や佐藤健裕氏は7月23日に満期が終了、最後の会合だ。経済・物価情勢の展望(展望リポート)も発表される。黒田総裁の会見でどんな発言が出るかにも注目が集まる。
海外では17日に4~6月期の中国国内総生産(GDP)、20日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。
金融緩和の拡大を続ける日本とは対照的に、欧米では金融緩和の出口に向かった政策の模索が始まっている。ECBのドラギ総裁は何を語るのか、世界経済の動向を占う中国経済のGDPにも注意が必要だ。
国内では19日に業務用制服ネット販売のユニフォームネクスト(3566)が東証マザーズ市場に上場する。
20日は日銀の金融政策決定会合の結果発表のほか、6月の貿易統計が公表される。
米国では4~6月期の決算発表が相次ぐ。17日にはブラックロックとネットフリックス、18日にはゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカが決算を発表する。
17日は海の日で東京市場が休場となる。
【注目ポイント】
▽日本
日銀の金融政策決定会合
(19~20日)
日銀は7日に通常の買い入れオペ(公開市場操作)の増額に加えて指し値オペを実施した。欧米市場の債券相場の金利上昇に歩調を合わせていた日本の長期金利上昇を日銀が食い止めた。実施した指し値オペに対して黒田総裁からどんな説明があるかに注目が集まる。
審議委員では木内登英氏と佐藤健裕氏の任期が23日に満了、24日からは片岡剛士氏と鈴木人司氏が就任する。
▽欧州
欧州中央銀行(ECB)理事会
(20日)
量的金融緩和の縮小に慎重と言われてきた欧州中央銀行(ECB)が変化している。6月27日の年次総会でドラギ総裁が緩和縮小を示唆したと市場は受け止め、ユーロ高が急激に進行した。
南欧経済の不振は続くものの、ECBによる緩和縮小が本格化するとの見方が強まっている。英国のEU離脱や米トランプ大統領の陰に隠れていた感もあるドラギ総裁のマジックが再び発動する日がやってくるかもしれない。
▽IPO
ユニフォームネクスト
マザーズに上場(19日)
業務用ユニフォームの通信販売を手がける。飲食店で使うフードユニフォーム、病院で使うクリニックユニフォーム、オフィス向けや作業着などを手掛ける。
受発注管理はHamee(3134)がシステムを提供している。公開価格は仮条件(2460~2800円)の上限である2800円に決まった。
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